
ヒルドイドクリームは、抗炎症剤、血行促進剤、皮膚保湿剤の3つの効果があるクリームです。
その高い保湿効果から美容目的で使用されています。その中で、ヒルドイドフォルテクリームは、ヒルドイドクリームよりもヘパリン類似物質が多く含まれているのでより効果があると思っている方も多いのではないでしょうか?
ヒルドイドクリームのヒルドイドフォルテとの違いと効果について説明していきます。
目次
ヒルドイドクリームとは
ヒルドイドクリームとは、ヘパリン(heparin)に似た物質であるヘパリノイド(heparinoid)が含まれている為、ヘパリン類似物質クリームと呼ばれています。
ヘパリノイドとは、ヘパリンの誘導体で、ヒアルロン酸などとともにムコ多糖の一種です。
ヒルドイドには、皮膚の真皮層にあるムコ多糖と類似したものが含まれている為、皮膚内の水分と結合し保湿剤としての効果をもたらします。
ヒルドイドクリームとヒルドイドフォルテクリームの違い
スイスmedinova社のヒルドイドクリームは、ヒルドイドフォルテとの違いを明確に示しています。
ヒルドイドクリーム

- 血流・血行促進効果
- コラーゲンとエラスチン繊維を増やすことにより組織の再生を促進します
- ヒアルロン酸の含有量を増やすことにより、肌の保湿力を向上させます。
- あざの吸収を促進
- 腫れや炎症を軽減
ヒルドイドクリームは、あざや腫れ・炎症の治癒とともに、化粧品を超えた顔の美容製品として用いられています。
あざは、皮膚の表面下の小さな血管が損傷した際に、皮膚を壊さないために起こります。血流の改善により、あざによる皮膚の変色を吸収します。
また、トレチノインとハイドロキノンを使っての肌の再生は、肌に軽い炎症をもたらすため、併せてヒルドイドクリームが用いられるのはこのためです。
ヒルドイドフォルテクリーム

- 抗血栓剤
- 抗凝固剤
- 抗炎症剤
- 血栓性静脈炎の改善
- 静脈瘤の症状の緩和
フォルテ(forte)とは、(強弱の)より強くという意味で、ピアノの強弱を表すフォルテ、フォルテッシモと同じ意味です。
ヒルドイドフォルテクリームは、ヒルドイドクリームと違い血栓や炎症に伴う症状を、血流・血行促進効果による改善のために使用されています。
試験の内容は詳しく明記されていませんでしたが、256人の患者に対して98.3%が効果ありとの臨床試験結果がでています。
従いまして、美容目的で使用する方は、まずはヒルドイドクリームから使用されるのが良いと思います。
ヒルドイドクリームの使用方法・副作用・注意点
- 使用方法:1日1~2回、適量を(しわが気になる部分を含めた)患部に塗布します。
- 副作用:皮膚刺激感、発赤、かゆみ
- 注意点:血行促進剤ですので出血性血液疾患の方の使用はお控えください。また、口や目の周り、傷口への使用はお控えください。
どこで買えるの?
日本では、マルホのヒルドイドクリームが元祖ですが、厚生労働省の上限基準であるヒルドイドクリーム0.3%は、処方箋医薬品なので市販はされていません。
マルホのヒルドイドクリームは、化粧品メーカーのコーセーと手を組んでCarté(カルテ)というブランドで販売しています。
ヘパリン類似物質の含有量は明記されていませんが、パイオニアのマルホブランドが安心ですね。
一方で、このヒルドプレミアムクリームが人気商品となっています。
完全に「プレミアム」という名前に釣られた感が否めませんが、口コミを参考に試してみてはいかがでしょうか。