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【パークナーム鉄道】タイで初めて開業した鉄道を紹介

パークナーム鉄道 蒸気機関車

パークナーム鉄道は、タイで初めて運行を開始した鉄道です。

「フアランポーン駅」と「パークナーム駅」の間、21.3kmを結ぶ路線でした。

パークナーム鉄道は、イギリス人とデンマーク人によって設立された私鉄(パークナーム鉄道株式会社)で、1893年4月11日に開通しました。

タイ国有鉄道(官営鉄道)は、1897年に区間開業されたため、パークナーム鉄道は4年ほど早く開業したことになります。

タイ初の鉄道であるパークナーム鉄道を解説していきます。

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パークナーム鉄道の歴史

パークナーム鉄道 電化後
パークナーム鉄道 電化後

タイで初めての鉄道(パークナーム鉄道)は、イギリス人とデンマーク人によって設立された私鉄「パークナーム鉄道株式会社」により建設されました。

1891年7月10日より建設が開始され、1893年4月11日に最初の列車が運行を開始しました。

ラーマ5世(チュラロンコーン国王陛下)は開通式に出席し、最初の列車にご乗車されました。

その際に、次のようなお言葉を述べられました。

「…この喜ばしい鉄道を開通させるという、このやりがいのある任務を遂行できたことを大変嬉しく思います。これは我が国初の鉄道であり、近い将来、さらに多くの鉄道が開通するでしょう。この事業が我が国の政府と貿易の繁栄をもたらすことを願っております…」

開業当初は、クラウス社(ドイツ)製の蒸気機関車が走っていましたが、1925年に電化(ケーブル化)され、タイ(当時シャム)初の電気路面電車となりました。

戦後、バスや自動車との競争に勝てず、赤字経営となり、1959年に廃線となりました。

パークナーム鉄道の路線図

パークナーム鉄道の線路はすでに撤去されていますが、現在でも路線が通っていた痕跡を残しています。

パークナーム鉄道の路線は、現在は「ถนนทางรถไฟสายเก่าปากน้ำ(タノンターンロットファイサーイガオパークナーム)」という道路になっています。

タイ語を翻訳すると「旧パークナーム鉄道道路」となります。

オンヌット駅南側に住んでいて、自家用車を所有している方は間違いなく通ったことがあるであろう道です(スクンビット50から南下して突き当りから「バンナー方面(裏道)&「クロントーイ方面」」に抜ける道)。

逆に言うと、ほとんどの方にとっては縁のない道路です。

現在のパークナーム鉄道の路線は、「パークナーム ~ クロントーイ間」は「旧パークナーム鉄道道路」、「クロントーイ ~ フアランポーン間」は「ラマ4世通り」となっています。

主要駅
(電化時の12駅)
営業距離
(フアランポーン駅起算)
単位:km
バンコク(フアランポーン)
บางกอก (หัวลำโพง)
サラデーン
ศาลาแดง
2.3
クロントーイ
ลองเตย
5.2
バーンクルアイ
บ้านกรวย
7.1
プラカノーン
พระโขนง
8.9
バンジャーク
บางจาก
10.5
バンナー
บางนา
12
サムローン
ลำโรง
14.8
ジョロケー
จอรเข้
17.3
バンナンクレーン
บางนางเกรง
18.8
マハーウォン
มหาวง
20
パークナーム
ปากน้ำ
21.3

開業当初は10駅でスタートしましたが、1925年に電化される際に12駅に拡張されました。
サムヤーン付近にさらに駅が拡張され、最終的には17駅となりました。

ちなみに、1937年時点の地図では「スクンビット通り」が、建設中となっていましたので、20世紀初頭では鉄道が主な交通手段であったことが想像できます。

路線図
タイ 国鉄列車
タイ国鉄路線図、時刻表

タイの国有鉄道は、「ノーザンライン(北部線)」、「ノースイースタンライン(東北部線)」、「イースタンライン(東部線)」、「サザンライン(南部線)」の4種類の主要路線があります。 ※上記4路線は、各路線 ...

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