「ワット・ベンチャマボピット」は、正式名称を「ワット・ベンチャマボピット・ドゥシット・ワナラーム・ラーチャウォラウィハーン(วัดเบญจมบพิตรดุสิตวนารามราชวรวิหาร)」といいます。
イタリア産大理石で建造されており、「大理石寺院(Marble Temple)」とも呼ばれています。
ラーマ5世(チュラロンコーン王)により建立され、御用達寺院となっており、また、ラーマ5世の遺骨が納められています。
本堂は、タイの「5バーツ硬貨の裏面」に刻印されている由緒あるお寺です。
「ワット・ベンチャマボピット」とは?

「ワット・ベンチャマボピット」は、第1級王室寺院(王立修道院)です。
もともとは、アユタヤ時代(建立時期は不明)から続く小さな寺院でしたが、ラーマ4世(モンクット王)により王室寺院に指定され、「ワット・ベンチャボピット(วัดเบญจบพิตร)」と名づけられました。
その後、ラーマ5世(チュラロンコーン王)により、ドゥシット宮殿、及び庭園が建造され、その際に現在の「ワット・ベンチャマボピット」が建立されました。
サンスクリット語の「5」を表す「ベンチャ」、また、ドゥシット庭園と同時に建立されたことにより、「ワット・ベンチャマボピット・ドゥシット・ワナラーム(วัดเบญจมบพิตรดุสิตวนาราม)」と名づけられ、現在でもこの名前が使用されています。
ラーマ5世は、タイ(当時シャム王国)の国王として、初めてヨーロッパを訪れた国王とされており、この時代の建造物がヨーロッパ風なのはそのためです。
ワットベンジャマボビット(大理石寺院)の見どころ

「ワット・ベンチャマボピット」は、シーアユタヤ通りに面していますが、入り口は「プレームプラチャーコーン運河」と並走している「ナコンパトム通り」側に2箇所あります。
北側の入り口から入ると、正面に本堂が見えます。

ワット・ベンチャマボピットの全体図です。
敷地内に運河が流れ込んでいるため、北ゾーンと南ゾーンに分かれています。
南ゾーンは、「僧侶の住居」、「学校」と「いくつかの展示館」がありますが、行く人はほぼ見当たらなかったので今回は省略します。
北ゾーン
- 本堂(ウボソット)
- シーマハーボディー菩提樹
- チュラロンコーン王即位100周年記念パビリオン
- 仏像回廊(プラ・ラビアン)
- キティヴァン図書館
- A.P.K.記念博物館
ワット・ベンチャマボピット(大理石寺院)の見どころは、「本堂」「チンナラート仏」「回廊」の3つです。

本堂は、「大理石の白」と「鮮やかなオレンジ色の瓦」のコントラストが映えて、最も美しい寺院のひとつです。
また、窓には「ステンドグラス」が、はめ込まれています。

本堂に入り、左側に「タイで最も美しい」と称される「チンナラート仏のレプリカ」が鎮座しています。
「本物のチンナラート仏」は、ピッサヌローク県のワットヤイに祀られていますので、旅行で行く機会がありましたら忘れずに訪れてください。


本堂に入って正面には、「ワットアルン(バンコク)」「プラパトムチェディ(ナコンパトム)」などの壁画が描かれています。
ワットベンジャマボビット同様、第1級王室寺院が描かれています。


そして、タイ全土から出土された「青銅の仏像」が祀られている回廊も見どころの一つです。
写真は、トンブリー(バンコク)で出土された「チェンセーン様式の「マーラの態度を鎮める姿勢」であぐらをかいて座る仏像」だそうです。
仏像一つ一つにも、姿勢や意味があるのだと改めて感じることができます。
入場料は100バーツです。
20バーツだったころが懐かしいです。
物価も上がっているとはいえ、20バーツだと「値段相応(許容範囲)」だと思いますが、100バーツだと「なんでおすすめしたんだ?」と怒る人もいるかもしれません。
入場料の価値があるとは断言できませんので、許容できる方のみ訪れるようにしてください。
正直な感想としては、硬貨の題材になるほど有名なお寺なので1回は訪れるべきと思います。
晴天に映える本堂は、良い思い出になること間違いなしです。
インスタ映え
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【インスタ映え】ワットアソカラームが眩しいくらいに輝いていた
ワットアソカラームは、バンコク近郊のサムットプラカーン県のBTSケーハ駅付近にあります。バンコクBTS(スカイトレイン)が「ケーハ駅」まで延長されたことにより、バンコク近郊のサムットプラカーン県へのア ...
バンコクの都心ではあまり見ることのない「カラス」も見ることができるかもしれません。
「ワット・ベンチャマボピット」への行き方

ワット・ベンチャマボピットは、下記3つの行き方があります。
- タクシーで行く
- 路線バスで行く
- パドゥン・クルンカセーム運河ボートで行く
3つの行き方を紹介しますが、「タクシー」で行くことを強くお勧めします。
- タクシー
最寄り駅は、BTSパヤータイ駅(N2)ですが、サイアム駅(CEN)からビクトリーモニュメント駅(N3)のあたりから乗るとよいと思います。
BTS路線図 - 路線バス
23番、72番で行くことができます。エカマイ駅(E7)から乗ると時間がかかりすぎます。
BTSチットロム駅から徒歩で行ける「ピンクのカオマンガイ」の前にあるバス停から「23」もしくは「23E」のバスで行くことができます。
「23番バス路線図」「72番バス路線図」
ピンクのカオマンガイ - パドゥン・クルンカセーム運河ボート
国鉄フアランポーン駅(バンコク駅)周辺に滞在している方、限定です。
「フアランポーン船着場」から電気ボートに乗って、「ナコンサワン船着き場」で降りて橋を渡って行くことができます(船着き場は片側にしかありません)。
パドゥン・クルンカセーム運河ボート路線図