ナーン県で訪れたい観光スポットを7つご紹介します。
ナーン県(タイ語:จังหวัดน่าน)はタイ北部の県で、チェンライと同様にラオスと国境を接しています(但し、市街地から国境までは結構距離があります)。ナーン川が南北に流れており、市内の周りは山々に囲まれとても自然にあふれたのどかな都市です。また、プレー県の隣に位置していますので、プレー旅行とセットでナーン観光をする方もいます。町中にお寺が点在し、かつ、個性のあるお寺が多いのでとても楽しむことが出来ます。
ちなみに余談ですが、タイ語でよく使われる「ナーン:นาน(時間が長いの意)」と、都市の「ナーン:น่าน」は、スペルも発音も違います。
目次
ワット・プラタート・カオノーイ Wat Phra That Khao Noi
ワット・プラタート・カオノーイは、ナーン市街地西側にあるドーイカオノーイ(カオノーイ山)の頂上に建てられています。
金の仏像がナーン市街を見守っているのが特徴のお寺です。
黄金色の仏像は、高さが約9メートルで左手をやや上げ、歩行のスタイルをとっています。
金の仏像は、「プラプッタ・マハーウドムモンコン・ナンタブリー・シーナーン:พระพุทธมหาอุดมมงคลนันทบุรีศรีน่าน」と名付けられおり、1999年12月5日のプーミポン国王の誕生日に建てられました。
ワット・プラタート・カオノーイは、カオノーイ山の上に位置しています。
ナーンバスターミナルから、2km弱の距離なので歩いていけるかな?と思いますが、結構な急坂で自転車でもきついと思います。
そして、最後にナーガの303段の階段が待ち受けています。
車や自転車、バイクで行く際は、超急坂の迂回路があります。
ワットプラタートカオノーイの頂上には白いチェディーがあります。
この白いパゴダ(チェディー)は、ビルマ(現ミャンマー)の職人によって建てられ、ビルマとタイ北部のランナー文化の融合として位置づけられています。
パゴダは14世紀後半(室町時代)に建てられ、仏陀の遺物が納められています。
白いチェディーの横に、白い仏像が祀られた本堂があり、参拝することができます。
そして、七夕の短冊のような謎の盛り土。
盛り土に短冊のついた木の棒を突き刺していましたが、何なのかは不明です。
ワット・プラタート・チェーヘーン Wat Phrathat Chae Haeng
ワット・プラタート・チェーヘーンは、タイ王室仏教寺院(3級)に指定されている由緒あるお寺です。
ナーン市内から約4kmくらいの距離にあるので、車や自転車で行くのがベストです。
タイには12干支にちなんだお寺が各地に存在します。
このワット・プラタート・チェーヘーンはうさぎ年(卯年)のお寺です。
※タイの干支・十二支
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タイの干支(十二支)とそれにまつわるお寺
日本では、子、丑、寅、卯・・・と12年を一区切りとした干支(えと)がありますが、タイにも同じような文化があります。しかも、主にタイ北部の地域(ラーンナー文化)では、生まれ年ごとに守護寺院があり、訪れる ...
中にはなんと「ゴールデンラビット」が。
みなさんペタペタと金箔を貼り付けています。
ワットプラタートチェーヘーンは小高い丘の上にありますので、駐車場から少々のスロープを上っていきます。
上り終えると正面に金色のチェーディーが見えてきます。
寺院内に入る前に靴を脱ぎます。きちんと並べて脱ぎましょう(笑)。
中に入ると、先ほどの「金のうさぎ」や「金色のチェーディー」があります。
金色(真鍮)のチェディー(パゴダ)は1辺が22.5メートルの正方形で、高さが55.5メートルもあります。
台座が正方形と八角形の2段構成になっているのはビルマ芸術の影響を受けたものです。
そして、一通り巡り外へ出ると入口付近に人が集まっているので寄ってみました。
どうやら長寿祈願の作法のようです。
手順
- ひもを頭に一周させる
- 両手を広げた分を測る
- 頭から地面までの身長分を測る
この3つの合計分の長さのところでひもを(ハサミで)切ります。
そして、備え付けられている紙に自分の名前を書いて、その紙と一緒に括り付けます。
ぜひ試してみて下さい。
敷地内には、バンコクの「ワットポー」に似た寝仏像が納められている建物があり、横の白いチェディーが目印です。
白いチェディーもビルマ芸術の影響を受けており、ミャンマーのシュエダゴン・パゴダと形状が似ています。
写真は帰りの途中で、橋からナーン川を撮った写真です。
遠くに見えるのは「魚」ではなく「人」です。
みなさん水遊びに夢中のようです。
ワット・プーミン Wat Phumin
ナーンで一番有名なお寺がワット・プーミンなのでぜひ行きたい場所です。
市内中心部にあるので、訪れやすい場所に位置しています。
ワット・プーミンは、16世紀末にナーン地方を治めていたプロムミン国王在位時に建てられたことから「ワット・プロムミン」と呼ばれていましたが、後に「ワット・プーミン」に変更されます。
建物には四方すべてにラーンナー様式の彫刻が施された木製のドアがあります。
ワットプーミン本堂に祀られている金色の仏像と壁画が有名です。
金色の仏像は、4方向に(4つのドアに向かって)4つの仏像が祀られています。
仏像は「スコータイ仏」で、スコータイ県のワット・シーチュムに祀られている仏像と同じ姿勢をしています。
壁画は、19世紀に入って修復されたこともあり、西洋人や19世紀の日常生活が描写されています。
ナーン県の観光案内には必ず紹介されている壁画なので、訪れる際は忘れずに撮影してくださいね。
ナーン国立博物館 Nan National Museum
ナーン国立博物館の写真の手前に写っている並木道が「インスタスポット」です。
ワットプーミンと道を挟んだ場所にありますので一緒に訪れてみてください。
ワット・ミンムアン Wat Ming Muang
個人的にインスタ映えスポットはこの「ワット・ミンムアン」です。
チェンライのワットロンクンほどの豪華さはありませんが、やっぱり白いお寺は見ていて気持ちいいです。
本堂の中では、ちょうどお坊さんの会議が行われていましたので正面間近からの写真になります。
仏像が糸でつながっていますね。中島みゆき状態でしょうか?
このワットミンムアンでは、2つの事がされていました。
- 本堂手前の4方向を向いた仏像に布を巻き付ける
- 本堂横の白い像の周りをお祈りしながら歩く
ワットミンムアンを訪れた際はぜひ試してください。
ワットミンムアンは、「ワットプーミン」から徒歩圏内なので比較的アクサセスの良い場所に位置しています。
ワット・シーパントン Wat Sri Panthon
ワット・シーパントンは金が鮮やかなお寺です。
外観が物々しいお寺で圧倒的な威圧感を感じます。
台座に座る親子の仏像を後ろから見守る大将。その大将を両サイドから拝む仏像。そして下には、お坊さんが複数体並んでいます。
さらに、仏像の後ろにはきれいな壁画が描かれています。
ワットプーミン同様に、お寺の中全面に描かれていますので、見ていて飽きないです。
ワット・スアンターン
Wat Suan Tan
「ナーン空港から市内へ向かう途中」及び「市内の一部」から見える謎の白い巨塔が気になって見に行ってみました。
お寺もありましたが、それよりも気になったのが謎の井戸とバスでした。
市内中心部から少し離れているので、「時間が空いたら」という順序でいいと思います。
一番興味を引いたのが、ワットスアンタン近くにある学校の看板です。
なんと、「タイ語」と「山岳文字」が併記されています。
タイ北部地方独特の山岳民族の文化を感じることが出来ます。
ナーン県の観光地図
ナーン県の気候と気温
ナーン県は年間通して昼夜の気温の寒暖差があるので、長袖の服を準備しておくと良いかもしれません。4月くらいから徐々に雨季に入り、10月まで続くので、11月~3月までが旅行のベストシーズンです。
ナーン観光に便利なホテル
ナーンの観光に最適な宿泊先は、ワットプーミン周辺です。
「セブンイレブン」や「ナイトマーケット」などへのアクセスも抜群です。
ナーン県でのレンタカーの予約
ナーン空港でレンタカーを借りることができます。
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ナーン空港から市内への行き方
タイ北部のナーンナコーン空港内と空港から市内への行き方をご紹介します。 ナーン空港へ乗り入れている航空会社 バンコクからナーン空港(NNT)へは、「ドンムアン空港」から発着しています。飛行時間は約1時 ...
※ナーン空港でレンタカーを予約する
レンタカーを借りる際は、下記4点が必要となります。
- パスポート
- タイの運転免許証 or 国際免許証
- デポジット(保証金)支払いのためのクレジットカード(海外保険)
盗難・治療費保険付き自動付帯クレジットカード - 予約バウチャー(スマホで予約確定メールを見せるだけでOK)
※上記クレジットカードは利用付帯となります。予約時にクレジットカード使用すると各種保険が適用される場合があります(クレジットカードの利用規約を必ずお読みください)。
※レンタカー事故による治療費のみ適用範囲となります。レンタカー事故による「対人・対物賠償保険」は、基本的にクレジットカードには付帯されていません。
必要な方は、レンタカーを借りる際に、レンタカー営業所で保険に加入してください(対人・対物賠償保険で「約500バーツ/日」です)。
※バンコクからナーン県へのアクセス
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バンコク発ナーンへの行き方(予約と時刻表) - 観光名所への行き方 タイランド
バンコクからタイ北部のナーンまでの行き方紹介です。ナーンは、バンコクから約670km車で約11時間の距離に位置しており、所要時間は、飛行機で約1時間20分、バスで約11時間です。
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