今やバンコクのインスタ映えとして、1大観光スポットとなったのが、ワットパクナムです。
ガラス製の仏舎利塔(通称:緑ガラス仏塔)とその上部に描かれている天井画が、写真では伝わらない魅惑と感動を与えてくれます。
但し、バンコク中心部から少し離れていることもあり、この「緑ガラス仏塔」だけを見て帰るのでは、非常にもったいないので、ワットパクナムの行き方と見どころをご紹介します。
目次
ワットパクナムの観光案内と見どころ
- 名称:ワットパークナーム(Wat Paknam Phasicharoen)
- 営業時間:8~18時
- 入場料:無料
最初に、ワットパクナム大仏塔の豆知識からです。
- 正式名称:プラマハーチェディマハーラッチャモンコン
- 通称:ワットパクナムパシーチャローン
といいます。
ワットパクナムには、แม่ชี(メーチー)と呼ばれるタイ最大の修道女(尼僧:(未婚の)女性僧侶)のコミュニティがあり、その出身者であるจันทร์ขนนกยูง(チャンコンノックユン氏)によりタイ最大の宗教施設「ワットプラタンマカーイ」が設立されました。
日本人にとっては、「緑のガラス仏塔があって綺麗」くらいの感覚だと思いますが、タイ人にとっては宗教的に非常に形式のある施設です。
「はしゃいだり」「大声で会話をする」ことは慎んだ方が良いでしょう。
※ワットプラタンマカーイがあるパトゥムターニーの観光スポット
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ワットパクナム大仏塔(緑ガラス仏塔)の説明をしますが、長くなりますので不要であれば飛ばしてください。
ワットパクナム大仏塔は、タイ国王陛下(プーミポン前国王(ラマ9世))と王妃陛下72歳誕生日のお祝いとしての仏塔であり、現住職の思召しにより建設されました。前僧正ルアンポーワットパクナムと呼ばれたプラモンコンテープムニー師と仏法僧への帰依を表す場所、仏教徒の信仰を集める象徴的な場所であり、タイの巧妙な建築芸術の素晴らしさを誇ります。
本仏塔は、四隅に几帳面を取った四角形の仏塔であり、バンコク美術様式とラーンナー美術様式を合わせ持った九段の基壇を持っています。また、覆鉢部の上にチェンマイ県に位置するワットロークモーリー仏塔の建築様式のもとで作った塔堂(プラサート)が載せられています。基壇の一辺の幅52メートル、高さ80メートルにも及ぶこの大仏塔の先端には100キロの金で作った宝珠がそびえています。
ワットパクナム大仏塔の起工式は、仏歴2547年(2004年)8月27日金曜日9時59分に行われ、落成式は仏歴2555年(2012年)に行われました。
引用:ワットパクナム 大仏塔立て札
ワットパクナムへ行く目的は、緑ガラス仏塔を撮影するためではないでしょうか。
あまりも有名な緑ガラス仏塔は、白い大仏塔(Great Pagoda)内の最上階(5階)で撮影することが出来ます。
緑ガラス仏塔(大仏塔)は、ワットパクナム寺院の一番奥に位置しています。
入口から徒歩で5分くらいです。
ワットパクナムの入口は、両サイドに建物(お寺)が建っている屋根付き通路です。一瞬、私有地か学校かと入るのをためらってしまいますが大丈夫です。
屋根付き通路を2~3分歩き、屋根がなくなった場所に右折する道があります。
屋根がなくなった場所が分岐点で、
- 右折すると緑ガラス仏塔(大仏塔)
- まっすぐ進むと大仏(2021年完成予定)
- 左側に本堂の入口
があります。
大仏塔Great Pagoda
緑ガラス仏塔へ行く場合は、分岐点を右折して、さらに左折すると到着です。
写真のような案内板があるので迷うことはないでしょう。
この白く突きあがる建物が大仏塔になります。
ワットパクナムの白い大仏塔は「Maharatchamongkhon:マハーラットモンコン」と呼ばれています。
大仏塔に向かって左奥の階段が入口になります。
必ず、靴を脱いで入っていきましょう。
エレベーターもありますが、ほとんどの方は階段を利用して登っているようです。
最上階(5階)まで上がると、緑ガラス仏塔に到着します。
1階から4階までは次の通りとなっています。
時間に余裕があれば見学しましょう。
- 1階:Museum(美術館)
- 2階:Hall and ceremony meditation(ホールと瞑想式典)
- 3階:Museum(美術館)
- 4階:The image of Golden Luang Pho Sod(金色のルアンポーソッド像)
The image of Masters(マスターズ像) - 5階:The Buddha's relics(ブッダの遺物)
The Glass Pagoda(ガラス塔)
本堂Ordination Hall
ワットパクナムの本堂は、先に述べた通り、大仏塔に行く途中にあります。
ワットパクナム入口から進んで、屋根なしの通路を抜けた分岐点を右折せずに、左側の建物が本堂になります。
本堂も入口で必ず靴を脱ぎましょう。
まっすぐ進んでいくと本堂に到着するのですが、時間があれば入ってすぐ右側の建物を覗いてみましょう。横にある寺院の入口は裏側にあります。
建物に行く途中の左側にきれいな倉庫?が見えます。なんと、倉庫の下には亀の大群がひなたぼっこ。タイでも亀は縁起が良いものとされていて、お寺と亀はセットになっている場合が多いです。
建物に入ると黄金の仏像があります。壁画もとてもきれいなので一見の価値ありです。
さて、本堂方面に戻り中心にある仏像の右側の青い看板の入口を入って2階に上がります。
2階は礼拝所になっており、お坊さんがタイ人にお経を唱えるシーンも見られるかもしれません。
ワットパクナムは、アユタヤ時代(1610年)に建てられましたが、タンマガーイ式瞑想の確立によりワットパクナムを有名にした修道院長「ルアンプー氏」の肖像画が飾られています。
黄金の大仏Golden Great Buddha
現在は、建設中の為、行くことが出来ません。2021年2月時点でほぼほぼ完成しています。もう少しで見学ができそうです。
どこよりも早くワットパクナムの大仏様を紹介します。
上述しました通り、工事中の為立ち入り禁止となっていますが、本堂脇から行く事ができます。
なんと、大仏前の看板が日本語で記入されているではありませんか!!
早く行き来が自由になって、日本の観光客を待っているように見受けられます。
この、
- 大仏塔
- 本堂
- 大仏
の3つが、ワットパクナムの見どころになります。
ワットパクナム参拝時の服装
ワットパクナム参拝時の服装ですが、この寺院は服装チェックを行っていません。なので、服装に神経質にならなくても大丈夫です。
タイのお寺は、寺院によって服装の決まりが違いますので一概にこれはOK、これはダメと判断することはできません。
場所によっては、女性の短パンがダメだったり、普通に短パンで参拝できる場所もあります(タイ人女性は短パンが好きな方も多いですから)。
その他、サンダルがダメだったり、OKだったりと。。。
ワットパクナム寺院は、服装に自由が許されていますが、マナーとして肌の露出が多い服装(女性のキャミソール、ミニスカートなど)はやめておいた方がいいでしょう(Tシャツは全然問題ありません)。
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ワットクンチャンWat Khun Chan
こちらは、おまけになります。
ワットパクナムから歩いて行ける隣のお寺ワットクンチャンでは、巨大大仏を見ることが出来ます。
ワットクンチャンは、ラーマ5世より「ワットワラーマータヤパンタサーラーラーム」という名称を与えられた由緒あるお寺です。
大仏塔近くの屋台の小さな通りを入っていき、突き当りを左折し、橋を超えるとワットクンチャンに到着します(徒歩3~5分)。
ワットクンチャンは、巨大大仏とともに華やかなお寺が複数建っており、お寺マニアにはたまらない場所だと思います。
そして管理人のお気に入りは、このセクシー涅槃仏です。
ある意味で、ワットクンチャンの方がインスタ映えスポットとして見直される日が来るのではないかと思っています。
ワットパクナムへの行き方
ワットパクナムへ行く移動手段は下記の通りです。
路線バスが、場所を迷わずに行くことができるのでおすすめです。
- タクシーで行く(難易度低)
- バスで行く(難易度中)
- ソンテウで行く(難易度中)
- 水上ボートで行く(難易度高)
- MRTで行く(難易度中)NEW!!
タクシーで行く
当然ですが、タクシーで行くのが一番確実です。
ワットパクナムの最寄り駅は、BTSウッタカート駅やBTSタラートプルー駅です。(BTS路線図)
このサイトでは、ワットパクナムと言っていますが、実際は「ワット(寺)パーク(口)ナーム(水)」です。しかも、タクシーに「ワットパークナーム」と言っても、サムットプラカーン県にある「パークナームマーケット」に連れていかれる可能性があります。
必ず、「ワットパークナームパーシーチャルーン」と言うようにしましょう!!
タクシーを捕まえたらタイ語で、
- パイ ワットパークナームパーシーチャルーン カップ/カー
(ワットパークナームパーシーチャルーンに行って下さい)
と言いましょう。
通じなければ、下記のタイ語をタクシー運転手に見せましょう。
ไปวัดปากน้ำภาษีเจริญ
路線バスで行く
MRTシーロム駅のルンピニ公園前から4番の路線バスで行くことが出来ます。
※クリックするとバス路線図が表示されます。
バスの終点がワットパクナム付近になります。バスを降りてそのまま商店街を抜け、左側にある写真の橋を渡るとワットパクナムに到着します。
ソンテウで行く
ここから少し難易度が上がります。
BTSタラートプルー駅に着いたはいいけど、ソンテウ乗り場が見当たらずにキョロキョロと探している日本人をよく見かけます。(BTS路線図)
ソンテウの乗り場は、BTSタラートプルー駅近くのザモール タープラ店前が始発になります。
BTSタラートプルー駅の2番出口から出ます。
そのまま、1~2分進んだ右側にある、階段とエスカレーターが一緒にある出口から降ります(2番出口すぐ右側の階段出口ではありません)。
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【バンコク】BTS路線図と所要時間
バンコクのBTS路線図及び所要時間です。バンコクBTSは、バンコク市内の中心部を走る高架式電車でスカイトレイン(タイ語でロット・ファイ・ファー:意味は、空(そら)の電車)と呼ばれています。 バンコクB ...
階段を下りると、大きな交差点に出ます。
そのまま、交差点を渡らず道なりに大通りを右に進んでいきます。
ザモールタープラへ渡る歩道橋の近辺にソンテウ乗り場があります。
真っ赤なソンテウが目印です。
英語は書いておらず、タイ語でワットパークナームと書いてあります。
おそらく、このバス停に停まる赤いソンテウは、全てワットパクナムへ行くと思われますが、当サイトでは保証しかねますのでご注意ください。料金は8バーツで降りるときに支払います。
ソンテウは、ワットパクナムの入口で降ろしてくれますので、楽に観光することが出来ます。
帰りのソンテウ乗り場の場所は、上の地図を確認してください。
赤ソンテウが停まっていますのですぐ見つかると思います。
水上ボートで行く
水上ボートで行く方法は、実は難易度は高くありません。
ワットパクナムの本堂が終点なので乗る方向を間違えなければ迷うことがありません(船を降りてから本堂までが迷路みたいになっていますが)。
なぜおすすめしないのかと言えば、この水上ボートは通勤用で昼間の時間帯は運行していないからです。
水上バスも体験してみたいという方は、参考にしてください。
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パーシーチャルーン運河線 水上ボート路線図
水上バス (パーシーチャルーン運河線)Canal Boats パーシーチャルーン運河線は、パーシーチャルーン(ワットパークナム寺院内)の船着き場を始点にBTSバンワー駅を経由し、ペッカセムソイ69が終 ...
歩いて行く事をおすすめしているサイトやYouTubeも多いですが、片道15~20分を歩いていくなら、BTSウッタカート駅からバイクタクシーで30バーツで送ってもらう方が確実に到着するので良いと思います。
※バイクタクシー料金目安
BTSバンワー駅から30バーツ、BTSタラートプルー駅から40バーツ
MRT(地下鉄)で行く(裏ワザ)
自力で歩いてワットパクナムへ行きたい方に朗報です!!
2019年8月にバンコクのMRT(地下鉄)が延伸したことにより、歩いてワットパクナムへ行く事が可能になりました。
BTSの駅から歩いていこうと思っていた方や旅慣れて細道(裏道)を歩いていく度胸のある方におすすめです。
MRTバーンパイ駅の1番出口から階段を降りていきます(MRTバーンパイ駅は、地下鉄ではなく地上の駅で、バーンワー駅の1つ手前になります。)。
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MRTはバンコクの地下鉄で、ブルーラインとパープルライン、イエローライン、ピンクライン、オレンジライン(未開業)の5路線があります。バンコクMRTは、一般的にMRTブルーラインの事を指します。MRTブ ...
1番出口の階段を降りてそのまままっすぐ約1分ほど歩くと、橋の手前にペットカセム ソイ19の看板があるので右折します。
ここから先、突き当りになるまで絶対に曲がらない事を心がけてください。
途中、右側に学校、さらに進むと左側に赤い屋根のお寺があります。
道の終点が写真の砂利の駐車場になります。
バーンパイ駅からこの駐車場までが歩いて約8~10分くらいです。
砂利の駐車場の横が川になっています。
写真の赤い橋を渡って行くとワットパクナムの入口に到着します。
ワットパクナム入口までバーンパイ駅から約10分です。
歩いていくなら間違いなく最速で行く事ができます。
この裏道は、誰も知らなく、誰も通らないのでちょっと心細かったのですが、試しに行ってみたら簡単かつ最速で行く事ができました。
但し、住宅街を通っていくので、見知らぬ人が歩いているな~と警戒の目で見られてしまうことは覚悟しておいてください。
ワットパクナム観光ツアー
ひと昔前までは、バンコクに行ったらワットプラケオやワットポーが定番の観光名所でしたが、「スマホ」と「インスタ」の普及により、バンコクの新観光名所は、このワットパクナムとチャチュンサオ県にある願いをかなえるピンクガネーシャが2大スポットになっています。
両方ともを1日で訪れるのは、タイ在住者でも難しいので、観光ツアーをおすすめします。
ワットパクナム・ピンクガネーシャのフォトジェニックスポット観光ツアー