タイで最も奇妙な涅槃仏を祀っているお寺「ワットパープラドゥー」を紹介します。
「涅槃仏」といえば「ワットポー」が有名で「腕枕をしながら寝ている仏像」です。
涅槃仏は「ただ適当に寝ている仏像」と思う方も少なくないと思います。
実は、涅槃仏は基本的に「右手で腕枕」をして「頭を北向き」、「顔は西向き」というのが基本スタイルなのです。
ところが、この「ワットパープラドゥー」ではタイで唯一「左手で腕枕」をしている涅槃仏が祀られています。
ワットパープラドゥーの見どころ

ワットパープラドゥーは、ラヨーン県唯一の(第3級)王室仏教寺院です。
アユタヤ時代に建立され、1990年に「第3級王室仏教寺院」に昇格しました。
「ワットパープラドゥー」の名前の由来は、以前「プラドゥー(の木)」が寺院に多く植えられていたことから名づけられました。
「プラドゥー(の木)」とは、ミャンマー(ビルマ)の国花で、日本語では「ビルマカリン」と訳されています。

寺院の敷地中央(駐車場近く)には「井戸」が展示されており、「築100年以上」と書いてあることからお寺の歴史を感じることができます。

そして名物の「奇妙な涅槃仏」の拝殿です。
いわゆる「左手で腕枕をする涅槃仏」です。
さすがに、当寺院の象徴だけあって、この場所だけ参拝客で賑わっています。


人がいなくなるシャッターチャンスをうかがって、しばらく待っていましたが、人が収まる気配がないのでしびれを切らして撮影しました。
涅槃仏の大きさは「長さ11.95メートル、高さ3.6メートル」なので、「ワットポーの長さ46メートル」と比較すると小さな涅槃仏となります。
なぜこのような「左向きに横たわる涅槃仏」が造られたのか、「推測の範囲」で記載しているサイト がありましたが理解できませんでした。
ラヨーンへバスで訪れる方は、バスターミナルの近く(徒歩圏)ですので訪れてみてはいかがでしょうか。