【タイ】PM2.5を注意する時期とアプリを解説

タイで「PM2.5」を注意する時期とアプリを解説します。

結論から先にお伝えすると、「PM2.5を注意する時期」は「雨が降らない時期（乾季）」です。

タイであれば「12月から3月」が「PM2.5」を最も注意する時期になります。

1 PM2.5の症状とは？
2 PM2.5を注意する時期
3 現在のPM2.5の値を調べる
4 タイのPM2.5測定アプリ

PM2.5の症状とは？

PM（ピーエム）とは「Particulate Matter」のことで、「粒子状物質」を意味します。

「PM10」や「PM2.5」などのサイズで表現され、単位は「マイクロメートル」です。

10マイクロメートル（PM10）以下の「粒子状物質」が健康に影響を与える微粒子として問題となっています。

PM10の健康リスク
通常は血流には到達しませんが、肺機能や呼吸器系の健康に影響を与える可能性があります。

PM2.5の健康リスク
肺の奥深くまで侵入し、さらには血流に侵入する可能性があり、次の健康リスクを引き起こす可能性があります。
呼吸器疾患
心血管系の問題
喘息の悪化

（参照）ニューメキシコ大学

基本的には「子供および高齢者」「喘息や心臓病などの持病がある人」が特に注意を払う必要があるとされています。

しかし、健康な人も長期間「粒子状物質」を吸い込むことにより健康リスクにさらされる可能性があります。

PM2.5を注意する時期

写真のグラフは、2016年～2025年までのバンコクにおけるPM2.5の観測値です（Real-time Air Quality Index 参照）。

基本的に12月から3月までの乾季の時季にPM2.5が多く発生していることがわかります。

タイ全国のほとんどの地域が12月～3月までが乾季なので、旅行のベストシーズンと重なりますが、喘息などの持病を持っている方はPM2.5の値に注意を払いながら旅行されることをおすすめします。

現在のPM2.5の値を調べる

バンコクのPM2.5を調べたい場合は「AIRBKK」が正確です。

写真のような測定器が各地点に配置されています。

AIRBKK空気質指数マップ

空気質指数（AQI）の値によって下記のように推奨されています。

PM2.5値	空気質	一般の人	リスクの高いグループの人
0 ～ 15.0	非常に良好	活動は通常通り行って構いません
15.1 ～ 25.0	良好	活動は通常通り行って構いません	頻繁な咳や呼吸困難などの異常な症状がないか確認してください。
25.1 ～ 37.5	中程度	激しい屋外活動の時間を減らしてください	外出時は必ず防護マスクを着用してください。屋外活動の時間を減らしてください。
37.6 ～ 75.0	健康に影響が出始めています	屋外にいるときは必ず防護マスクを着用してください	屋外にいるときは必ず防護マスクを着用してください。激しい屋外活動は避けてください。
75.0以上	健康に影響があります	屋外活動は避けてください。やむを得ず外出する必要がある場合は、保護具を着用してください。	安全な場所にとどまってください。

※リスクグループとは、60歳以上の高齢者、5歳未満の幼児、喘息などの持病がある人のこと。

また、タイ全国でのPM2.5を調べたい場合は、タイの公害管理局が更新している「Air4Thai」があります。

Air4Thaiのマップ

「Air4Thai」のPM値は下記のように設定されています。

PM2.5値	空気質	一般の人	リスクの高いグループの人
0 ～ 25	非常に良好	活動は通常通り行って構いません
26 ～ 50	良好	活動は通常通り行って構いません	頻繁な咳や呼吸困難などの異常な症状がないか確認してください。
51 ～ 100	中程度	激しい屋外活動の時間を減らしてください	外出時は必ず防護マスクを着用してください。屋外活動の時間を減らしてください。
101 ～ 200	健康に影響が出始めています	屋外にいるときは必ず防護マスクを着用してください	屋外にいるときは必ず防護マスクを着用してください。激しい屋外活動は避けてください。
201以上	健康に影響があります	屋外活動は避けてください。やむを得ず外出する必要がある場合は、保護具を着用してください。	安全な場所にとどまってください。