タイのガソリンスタンドは、日本とどう違うのか気になっている方も多いと思います。
タイのガソリンスタンドでできること、ガソリンスタンド会社、ガソリンの種類や価格などガソリンスタンドに関する事を解説します。
また、ガソリンスタンドで使えるタイ語についても紹介していきます。
タイのガソリンスタンドでは何ができるの?
タイのガソリンスタンドと言えば「トイレ」というイメージを持つ方も少なくないと思います。
タイでは、コンビニはたくさんありますが、日本と違いトイレを使うことができません。
外出先でトイレに行きたくなったら、デパートかガソリンスタンドが定番となっています。
タイのガソリンスタンドで、できることを下記に挙げていきます。
- ガソリンの給油
ガソリンの給油は、ガソリンスタンドなので、言わずもがなですね。給油できるガソリンの種類は下記で説明します。 - トイレ
ガソリンスタンドの奥に、ほぼ全てのガソリンスタンドで設置されています。
トイレを使用したからと言って、「給油をしなきゃ」と気を使う必要は全くありません。
但し、トイレットペーパーは、ほぼ設置されていないので、ポケットティッシュは携帯しておいた方が良いでしょう。 - コンビニエンスストア・売店
タイのガソリンスタンド最大手である(PTT(ปตท):ポートートー)は、提携しているセブンイレブンが敷地内に併設されている所が多くあります。 PTT以外の各社でも、ミニスーパーマーケットやファストフードの売店が設置されていることがあります。 - タイヤ空気入れ
タイヤ空気充填機(タイヤへ空気を入れる機械)も多くのガソリンスタンドに設置されています。
空気圧がデジタル表示されているので、圧力値を設定し、タイヤに空気を入れると、設定の圧力に達したときに音が鳴って知らせてくれるシステムになっています。
無料で使用できますので、高速道路に乗る前などに、確認するのも良いかもしれません。
タイのガソリンスタンド各社
タイのガソリンスタンドの会社を紹介します。
タイのガソリンスタンドは、国営石油会社である「PTT:ポートートー」と「Bangchak Oil:バンジャーク石油」の2強で、「PTT」が頭一つ抜けています。
地方都市に行くと、民営石油会社の「PTG Energy」をよく見かけます。
- PTT(ポートートー)
タイ最大の国営石油会社。全国に約2,080(2022年末時点)のガソリンスタンド。セブンイレブンが併設されているところが多い。 - Bangchak Oil(バンジャーク石油)
タイで2番目の国営石油会社。全国に約1,300(2022年末時点)のガソリンスタンド。白地に「緑の葉っぱ」のマークが目印。提携している「Inthanin」コーヒーショップが併設されているところが多い。 - PTG Energy(ピーティー)
地方都市に強いタイの民営石油会社。全国に約700(2022年末時点)のガソリンスタンド。「PT」という看板のため、タイ人も会社の名前の知らない。提携している「Coffee World」が設置されていところが多い。 - Shell(シェル石油)
- Esso(エッソ)・・ESSO(タイ)は2023年8月末をもって、バンジャーク石油に買収合併されました。
- CALTEX(カルテックス)
シェル石油、エッソ、カルテックスのガソリンスタンド数は、それぞれ500か所くらい。特に、特徴は無く、給油かトイレのためのガソリンスタンドといったイメージ。
タイの地方都市へ車で旅行する際に、給油をするなら「PTT:ポートートー」一択です。
セブンイレブンが併設されているほか、フードコートやアマゾンコーヒー、レストランやお土産屋などが充実しています。
但し、週末や長期休日などは、ガソリンスタンド前で渋滞することもしばしばあるので注意。
ガソリンの種類
タイのガソリンの種類は、大きく分けて「エルピージー」「エヌジーブイ」「ベンジン」「ガソホール 91」「ガソホール 95」「イー 20」「ディーゼル B7」があります。
この中で、普通のガソリン車として給油ができるのは、「ベンジン」「ガソホール 91」「ガソホール 95」「イー 20」になります。
費用対効果の観点から、タイでは一般的に「ガソホール 91」と「ガソホール 95」が給油されます。
ガソホールって何?
ガソホール(タイ語:แกโซฮอล)とは、サトウキビやキャッサバなどの農産物から製造されたエタノールを含むガソリンの事です。
「ガソホール91」のように後ろに付く数字は、オクタン価(Octane Number:ノッキングの起こりにくさを示す指数)で、95の方が91よりも、エンジンに負荷がかからないガソリンです。
ガソホールには、10%のエタノールが混合されています。従いまして、よく間違えられるのが、ガソホール95は、「オクタン価が95だから日本で言うハイオクだね」と言うのは間違いです。
欧米仕様のハイオク車(タイ製造車を除く)は、ガソホール(エタノール混合ガソリン)が使用できるか、予め確認しておく必要があります。
日本でいうガソリンは、タイでは「ベンジン(タイ語:เบนซิน)」です。タイ国内でガソリン(ベンジン95)を販売しているのは、大手では「PTT:ポートート」、「PTGenergy:ピーティー」「CALTEX:カルテックス」の3社だけです。
ガソリンの種類と価格
- แกโซฮอล 91(Gasohol 91):ガソホール91
オクタン価91、エタノール10%混合ガソリン - แกโซฮอล 95(Gasohol 95):ガソホール95
オクタン価95、エタノール10%混合ガソリン - E20:イー20
エタノール20%混合ガソリン、明記されていないが一般的にオクタン価は95と言われている - เบนซิน(Benzine):ベンジン
日本で言うガソリン - ดีเซล(Diesel B7):ディーゼル ビーセブン
パーム油7%混合ディーゼルガソリン(軽油) - LPG:エルピ-ジー
液化石油ガス - NGV:エヌジーブイ
天然ガス
タイのガソリン価格は、Shell(シェル)を除いて、一律同じ料金設定となっています。但し、販売価格は各ガソリンスタンドによって独自に設定しており、一般的に地方はバンコクより高いと言われています。
また、Shell(シェル)は、他社よりも元の価格が高く設定されています。
ガソリンスタンドで使えるタイ語
ガソリンスタンドで使えるタイ語についても紹介していきます。
男性なら(ครับ:カップ)、女性なら(ค่ะカー)を文章の語尾に付けると丁寧語になります。
給油時は、「ガソリンの種類」+「給油する量」を言えばOKです。ガソホールの場合、ガソホールは省略して単に数字の「95」だけでも通じます。
ガソリンを満タンに入れたいときは「เต็มถัง:テムタン」、少しだけ入れたい場合は、「入れたい金額:〇〇バーツ」もしくは「入れたい量:〇〇リットル」を言います。
「入れたい量」で注文すると、金額が端数になることが多いので、一般的には「入れたい金額」で言うことの方が多いです。
また、100バーツだけ入れたいときは、「ヌンローイ」ではなく、なぜか「ローイヌン」という事がよくあります。(101の事ではないので注意しましょう。)
- ガソホール95満タンで!!
แกโซฮอล95เต็มถัง(ガソホール ガウハー テムタン) - ガソホール91を500バーツお願いします。
แกโซฮอล91 500บาท(ガウヌン ハーローイ バーツ) - メンバーカードを持っていますか?
มีบัตรสมาชิกไหม(ミー バットサマーチック マイ) - 持っています
มี(ミー) - メンバーカードを作ってください
ทำบัตรสมาชิกหน่อย(タム バットサマーチック ノーイ) - トイレに行きたいです(走行中にトイレに行きたくなった場合など)
อยากไปห้องน้ำ(ヤークパイホンナーム) - トイレに行きます(すでにトイレの近くにいて、トイレに行くことを伝えるときなど)
เข้าห้องน้ำ(カオホンナーム) - タイヤに空気を入れます
เต็มลมยาง(テム ロム ヤーン)