日本から飛行機でタイの空港に到着して、入国審査に向かう通路は、普段は静かに黙々と歩いて行くかと思います。
長旅で疲れていることもあり、動く歩道を利用する方も多いかと思います。
動く歩道の終点に近づくと、「ピコーン」という注意音のあとに謎の言葉が聞こえてきます。
全ての動く歩道の終点で繰り返し聞く言葉なので、気になっている方も多いのではないでしょうか?
動く歩道の終点で発せられる言葉は?
動く歩道の終点で発せられる言葉は、「タイ語」の後に「英語」が続いて、
「ระวัง สิ้นสุดทางเลื่อน(ラワン シンスッターンルアン)、End of the Walkway(エンド オブ ザ ウォークウェイ)」
と言っています。
下に音声を添付しますので確認してみてください。
空港にある動く歩道だけでなく、市内のスーパーなど多くの動く歩道で設置されています。(出口付近にある通過センサーで人を感知すると、音声が流れる仕組みです)
空港であればスーツケース、スーパーであればショッピングカートなど、終点の段差で引っかかることがあるので注意が必要です。
また、サンダルで動く歩道に乗るときは細心の注意が必要で、できればサンダルで乗らないことをおすすめします。(実際に引っかかているのを見たことがあると、怖くて乗ろうとも思いません)
「ラワン シンスッターンルアン」とはどういう意味?
「ระวัง สิ้นสุดทางเลื่อน(ラワン シンスッターンルアン)」とは「気を付けて!!動く歩道の終点です」という意味です。
それぞれのタイ語について詳しく解説していきます。
「ระวัง:ラワン」は、「気を付けて!!」という意味で、日常会話でかなりよく使う言葉です。
「ระวัง:ラワン(気を付けて)」と、とっさの判断で口に出るとカッコいいですよ。
「アンタラーイ(危険)」という言葉が先に出てきていませんか?
続いて「สิ้นสุด:シンスット」ですが、「สิ้น:シン」も「สุด:スット(スート)」も「終わる」という意味です。
「สิ้น:シン」は一般的に「(期の)終わり」に用いられます。
例)「シンドゥアン:月末」、「シンピー:年末」
「สุด:スット(スート)」は、「(物事の)終わり、端」という意味です。
「สุดท้าย:スッターイ」は「最後(例えば、仕事で「これで終わりだよ」と言いたいときなど)」を表す言葉として頻繁に使われるので覚えておきたい言葉です。
※電車の終点などには「プラーイターン」が使われます(タイの電車内アナウンス)
そして、「สิ้นสุด:シンスット」とつなげることで「(継続してきたものが)終わる」という意味になります。
最後の「ทางเลื่อน:ターンルアン」は「動く歩道」という意味です。
「ทาง:ターン」は「道・方向(ルート)」という意味で、道に関する言葉です。
「เลื่อน:ルアン」は「そり・スライド・スクロール」という意味です。
「スライド式ドア」の取っ手付近には「เลื่อน:ルアン」と書かれている事もあります。(このドアはスライド式なので押し引きしないように)
「ทางเลื่อน:ターンルアン」は直訳すると「スライド式の道」という意味で「動く歩道」ということになります。
ちなみに、タイ語で「エスカレーター」は「บันไดเลื่อน:バンダイルアン」です。
※「บันได:バンダイ」は「階段」という意味