ナコンナヨックはバンコクの東北部にあり、高速道路を利用して車で約2時間30分くらいの場所に位置しています。
世界遺産に指定されているカオヤイ国立公園のメイン道路の大部分はこのナコンナヨック県に属しています。
カオヤイの裾野に広がる豊かな自然が特徴で、市街地から1時間以内に自然と触れ合える場所が広がっていて、ナコンナヨックの観光地になっています。
目次
- 1 ナコンナヨックの観光地図
- 2 ワットマニーウォン วัดมณีวงศ์
- 3 ワットプラーマニーวัดพราหมณี
- 4 エデンファーム เอเดนฟาร์ม
- 5 ワットカオトゥリアン วัดเขาทุเรียน
- 6 ガネーシャパーク อุทยานพระพิฆเนศ
- 7 トゥンナームイ橋 สะพานทุ่งนามุ้ย
- 8 クンダーンプラカーンチョンダム Khun Dan Prakan Chon Dam
- 9 ナーンローンの滝 Nang Rong Waterfall
- 10 マーカブチャーブッディストメモリアルパーク Phuttha Utthayan Makha Bucha Anusorn (Buddhism Memorial Park)
- 11 ワットチュラーポンワナーラーム Wat Chulapornwanaram
ナコンナヨックの観光地図
ワットマニーウォン วัดมณีวงศ์
ワットマニーウォンは、ナコンナヨック市街地から南へ約8kmの場所にあるナコンナヨックで参拝客が最も多いお寺です。
豪快さと神秘的な雰囲気を兼ね備えたお寺は一見の価値ありです。
入口を入ると大きな大仏がお出迎えしてくれます。
ワットマニーウォンで一番大きな大仏の下は中華系の参拝所になっているのですが、参拝者は数えるほどでした。
ワットマニーウォンは、敷地内に大小さまざまな参拝所があるのですが、メインの参拝所は次に紹介する2か所になります。
まず1つめは、九頭蛇の入口が特徴的な本堂になります。
入口の大仏のちょうど真裏くらいにあります。
中央に複数の仏像が並んでおり、入口で参拝セットを購入して金箔をペタペタと貼るタイプです。
それにしても、床がすごいことになってます。
そして2つめが、人工的に彫られた無数の龍が特徴的な洞窟です。
洞窟の入口は、本堂から少し進んだこちらも九頭蛇の入口を入ります。
入口を入って左側が大広場になっていて、人工の木の通りを進んでいった奥の部屋になります。
こちらが洞窟の入口になります。なんとも分かりづらいですが、奥の部屋中央部あたりです。
洞窟を入ると、どーんとまぶしい後光が差し込んできます。
龍の彫刻とカラフルなライトアップ、そして鮮やかに輝く大仏様。
素晴らしいの一言。
100を超えるタイのお寺を巡ってきましたが、一番と言っても過言ではないでしょう。
大仏の周りは龍のアーチがかかった通路になっています。
細部まで凝られた龍の彫刻は圧巻です。
地上に建てられている龍とはわけが違います。
洞窟の中、しかも鍾乳洞らしきものと一体化しているここは、まさに美術館です。
ワットプラーマニーวัดพราหมณี
ワットプラーマニーは、ラーマ5世時代に建造され100年以上の歴史を持つ寺院です。
ルアンポー・パークデーン(หลวงพ่อปากแดง)と呼ばれる「口が赤い仏像」を崇拝する事により運気が良くなるとされており、宝くじの抽選日などは特に多くの参拝客が訪れます。
また、敷地内には第二次世界大戦時の旧日本軍第三十七師団の慰霊碑が建立されています。
旧日本軍の慰霊碑への行き方を紹介します。
ワットプライマニーは、寺院を挟むように北側と南側に駐車場があります。
セブンイレブンと(ナコンナヨック)ロンクルアマーケットの間の道から入る南側駐車場が近いのでおすすめです。
正面入り口を入って約1分進み、広場に出る手前を外に出るように左折して左側を見ながら約1分進み、天井に「日の丸」が描かれた祠が慰霊碑です。
果物などが販売している広場まで行ってしまうと行き過ぎです。
慰霊碑によると、
中国運城から南進し、仏印を経てタイに入り、ナコンナヨックにて英印軍との最後の決戦に供えた
図らずも同年に終戦を迎え、駐留し力尽きて倒れた兵馬をこの地に埋葬した
先の大戦により戦没せし殉員の師団将兵七九二〇柱と師団軍馬四三七六頭の精霊を祭り、犠牲を悼むと共に永遠なる平和への思いをこめてこの碑を建てる(一部、省略・抜粋)
と記載されています。
さて、来た道を戻り広場(マーケット)を進んでいき突き当りを右側に道なりに進んでいくと本堂があります。
礼拝順に絶対はありませんが、ほぼ全ての参拝客は入口で20バーツの参拝セットを購入します。
おそらく入館(拝観)料を兼ねていると思いますので、参拝セットを購入しましょう。
参拝順序は下記の通りです。
- 入口で参拝セットを購入する
- 本堂外でお供え・参拝する
- 本堂の仏像(ルアンポー・パークデーン)に参拝する
- 本堂の仏像に金箔を貼る
- 本堂出口付近にいる象の置物の下を3回くぐる
- 出口バーより退出する
合わせて直感で宝くじを購入してみてはいかがでしょうか?(結果如何に関する苦情は受け付けておりません(笑))
エデンファーム เอเดนฟาร์ม
エデンファームは、たくさんのカラフルな傘がぶら下がっている広場です。
それで?と思った方!!正解です。
いいじゃないですか。そういう遊び心がある場所があっても。
こちらがエデンファーム入口にあるカタツムリ君です。
よ~くみると、タイ人が背中に付けているマークが書かれています。
きっと神聖なカタツムリ君なんでしょう。
傘の道を抜けて奥に行くとコーヒーショップなどの軽食店が数店あります。
さらに奥には、20バーツの入場料(無人)がかかる入口があります。
最初に言いますと、行く意味はあまりありません。
左側が中に入って撮った写真、右側が外側から撮った写真です。
ここの維持費代として20バーツなら安いものではないでしょうか。
(ちなみにエデンファームの入口にも入場料10バーツの徴収箱があります。誰も入れていませんでしたが。)
ワットカオトゥリアン วัดเขาทุเรียน
ワットカオトゥリアンは、本堂や建物がピンク色をしている珍しいお寺です。
その中でも金・銀・銅・ピンクの4種類の輝くトイレが名物です。
トイレは上記写真のピンクの建物の1階(階段を登らない)にあります。
階段を挟んで右と左の入口にトイレと書いてありますが、左側の入口から入ります(右側のドアは閉じられていて、人が左側に誘導しています)。
左側の入口から入ると、すぐ右手にお坊さんがいてトイレは奥にあるよと教えてくれます。
きっと、トイレを見に来る方が多いので全ての方に案内しているのだと思います。
トイレは左側の入口を入って広場をまっすぐ進んだ奥にあります。
輝くトイレは目がチカチカします。
ちなみに同じフロアに普通のトイレもありますのでご安心を。
本堂は、トイレのある建物から奥に歩いていき階段を登った所にあります。
本堂も黄金の大仏と美しい壁画が描かれていますので是非参拝しましょう。
本堂の奥にもさらに上に上る階段がありましたので、余力がある方は登ってみて下さい。
下に降りて、お寺の入口近くの茂みの中には、日本兵をイメージした像が立っています。
タイ人ならほとんどの人が知っているクーカムというドラマの影響で、日本の兵士は馬にまたがるイメージが定着しています。
(タイ人と話していると名前はコボリですか?と冗談で聞かれたことはありませんか?)
ガネーシャパーク อุทยานพระพิฆเนศ
タイのお寺でガネーシャ像が建っているのは複数個所ありますが、ガネーシャパークは名前に入っています(ガネーシャはタイ語でプラピカネー(พระพิฆเนศ)といいます)。
ガネーシャパークは、ピンク色と白みがかった2体の巨大ガネーシャが建っています。
観光バスが来るように大きな駐車場を有しているのですが、参拝客はまばらといった感じです。
まずは、入口に近い方が白いガネーシャになります。
こちらは、正面を向いていて屋根付きの建屋内から拝見する事ができます。
この建屋内は、大小様々な仏像が祀られています。
そして、白い仏像の奥にピンク色のガネーシャがいます。
ピンク色は、ぱっちりとした顔立ちで先ほどの白色とはフォルムが全然違います。
同じ人がデザインしたとは思えない2体のガネーシャを見比べてみましょう。
ちなみに、白いガネーシャの真正面奥には小川が流れており、プロイプラー(タンブン)をすることができます。
トゥンナームイ橋 สะพานทุ่งนามุ้ย
こちらが、トゥンナームイの入口になります。
12/ท่านと書かれています。タン(ท่าน)はクン(あなた)と同じ意味ですが、
高級レストランに行くと「キータンカー」(何名様ですか?)「ソーンタンクラップ」(2名です)というやり取りをします。
ここではコン(人)と同じ意味で、、12バーツ/名ということです。
タイ語しか書かれてないなんて不親切ですよね。
入口にいる係員に12バーツを支払って中へ入ります。
そのまま商店街を抜けて行くと、緑色に茂った草の真ん中を橋が貫通しています。
トゥンナーマイ橋と表示されていますが、タイ語を見るとサパーントゥンナームイ(สะพานทุ่งนามุ้ย)となっています(マイではなくムイ)。
サパーン(สะพาน)は橋、トゥンナー(ทุ่งนา)は田んぼ、ムイ(มุ้ย)は人の名前(チュウレン:ニックネーム)ムイさんです。
翻訳するとムイさんの田んぼの橋です。以上、タイ語の勉強でした。
※パトゥムターニーにあるトゥンナーモーンがおすすめです。
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トゥンナームイでの楽しみ方を2つご紹介します。
- ダーツ
- マヨンチット取り
橋を渡ると土がむき出しの広場に出ます。
向かって左側にコーヒー屋さん、右側にレストランがあります。
左側のコーヒー屋さんの横の木でダーツをすることが出きます。
ただでダーツをするのも申し訳ないので、飲みたくもないコーヒー(50バーツくらい)を買ってダーツで遊びます。
ダーツの的には点数が書いてあって、さらに投げる場所にも線が引いてあるので、普通に楽しむことができます。
そして、上級者?はマヨンチット取りを楽しむことができます。
ナコンナヨックは、枇杷(ビワ)にそっくりなフルーツのマヨンチット(プラムマンゴー)の生産地です。
この広場は、マヨンチットの木が並んでおり、たくさんの実がなっています。
写真にある長い木の棒の先端に網がついている道具で、マヨンチットの実に引っかけて取ることができます。
取ったマヨンチットは食べることができます(無料)。固い皮をむいて食べると酸味の中にほのかな甘みがあるなんか食べたことあるような味です。
マヨンチットを取る棒は、レストラン近くに置いてあり、レストランのおばさんに貸してもらいましょう(指さしてコレコレとジェスチャーするだけで良いと思います)。
ちなみに、先に紹介しましたワットマニーウォンの屋台でこのマヨンチットのシェークを飲む事ができます。かなりくせのある味ですが、試しに飲んでみてはいかがでしょうか。
クンダーンプラカーンチョンダム Khun Dan Prakan Chon Dam
クンダーンプラカーンチョンダムは、1996年に計画され、2004年12月に完了し、2005年10月に貯水を開始しました。
ダムの高さは93メートル、長さが2,720メートル、貯水量は2億2,400万立法メートル(224mcm)を誇るタイ有数の大型ダムです。
データ参照:Khun Dan Prakarnchon Dam(英語)
ナコンナヨックは、5~10月の雨季に年の降水量の87%が降るため、洪水と干ばつの対策として、クンダーンプラカーンチョンダムが建設されました。
それにしても圧巻な壁が立ちはだかっています。
クンダーンプラカーンチョンダムは、2か所に分かれていて、上記写真の大駐車場(google Mapで無料駐車場と書いてある場所)がある場所からはダムを見ることはできません。
ダムを見るには、駐車場から車で北へ少し進み、ロータリーを山道方向へ右折して行った場所にあります。
この大型駐車場から、ダムは見えませんが、駐車場脇にあるダムの放流口の川が絶好の水遊び場になっています。
土手から張られたロープを伝って行く事ができます。
水着を持ち合わせていなくても、土手の横に屋台が並んでいますので購入する事ができます。
但し、タイ人の知人の話によると警告もなく放流され、流された人がいるとかいないとか。。。
十分にお気を付けください。
続いてダムの上部へ行ってみます。
こちらも駐車場はありますが、下に比べると小さいので時期や時間帯によっては駐車待ちになる場合があります。
駐車場の脇ではカートを貸し出していますが、1時間350バーツという事で見た瞬間にスルーしました。
ダムを見るだけなら(10分くらい歩きますが)徒歩で行けますので、ご検討ください。
また、駐車場横の広場では、乗り合いバスが出ています。
こちらは、1人30バーツなのでカートを借りるならバスでまわったほうが楽だし経済的なのでおすすめです。
ダムはとても大きいのに、周りの土手が簡単に乗り越えられそうな高さなので十分に注意してください。
高所恐怖症の方はあまり近づかないほうが良いかもしれません。
それにしても、駐車場脇の屋台で売っていたプラームックヤーンナムチム(焼きイカのピリ辛ソースかけ)が美味しかった。。。
ナーンローンの滝 Nang Rong Waterfall
ナコンナヨックの市街地から片道20km前後の範囲には有名な3つの滝があります。
道路標識で書かれている一番有名な滝がワンタクライの滝、その奥にあるナーンローンの滝、一番市街地に近いサーリカーの滝です。
それぞれ、外国人価格として入場料が100バーツ前後かかりますので、まずはワンタクライへ行くのが良いのではないでしょうか。
クンダーンプラカーンチョンダム経由で、突き当りの道を左右の選択に迫られて、右へ行ったら迷い込んでナーンローンの滝に着いたという感じでした。
タイ各地の国立公園にある滝は、水量が少なくなっている場所が多い中、ナコンナヨックの滝はまだまだ水遊びができるほどの水量があります。
森林浴も楽しめて、ブルーシートとお弁当は必須アイテムです。
マーカブチャーブッディストメモリアルパーク Phuttha Utthayan Makha Bucha Anusorn (Buddhism Memorial Park)
マーカブチャー(มาฆบูชา)とは、ブッダが入滅する3か月前の陰暦3月に、偶然、悟りの境地に達した1,250人もの弟子たちが一堂に会した奇跡を記念した日であり、タイでも万仏節として祝日になっています。
マーカブチャーブッディストメモリアルパークは、この出来事を模したように13.5メートルの大仏を囲むように1,250体のお坊さんが配置されています。
この光景は圧巻で、一度は訪れたい場所になります。サーリカーの滝へ向かう一本道の途中で右折した場所にあります。
また、1,000体の像へ向かう途中の敷地にはピンクのガネーシャがいます。
ガネーシャの真正面にある建屋が参拝所になっており、お約束のねずみがナッツを食べています。
意外と見えづらい場所にありますので、敷地の中央部にあると覚えておきましょう。
ワットチュラーポンワナーラーム Wat Chulapornwanaram
ワットチュラポーンワナーラームは、竹のアーチ(Bamboo arch)が有名なお寺です。
ナコンナヨック市街地から西へ向かったサラブリーとの県境にあるバーンナー地区にあり、周りにこれといった観光地が無いため、バンブーアーチを見る為だけに訪れることになりますが、その価値は十分にあると思います。
バンコクからナコンナヨックへ向かう場合は、途中の交差点でバーンナー方面に左折できます。
バンブーアーチの道は、駐車場と平行に通っています。
写真は、ちょうど中間地点から撮影したもので、反対側にも同じ距離分続いています。
駐車場からバンブーアーチを横切ると、礼拝堂があります。
その横の敷地には、小さな庭園と池があり、日本にいるような感覚を覚えます。
また、一番奥の突き当りにある本堂は気品がある造りになっており、椅子や壁など西洋風にまとめられています。
タイとは違う雰囲気の空間がここにはあります。
※ナコンナヨックの地図
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ナコンナヨック県の地図とホテル紹介
ナコンナヨック県は、タイ東部に位置しており、チャチュンサオ県、パトゥムターニー県、プラチンブリー県、ナコンラチャシマー県、サラブリー県と県境を接しています。ナコンナヨックは、ビワに似た果物マヨンチット ...