タイの伝統衣装を纏いながら信仰に触れることのできる「ナサッター公園」を紹介します。
「ナサッター公園」は、タイの小中学生の屋外授業としても活用されており、小さいころから「信仰」「文化」「歴史」を学ぶ場所として意義のある施設となっています。
タイの伝統衣装を着用しながら施設を散策できるので、SNS用にお気に入りの写真が撮れること間違いなしのスポットです。
ナサッター公園とは?

ナサッター公園は、タイ語で「ณ สัทธา อุทยานไทย(ナ サッター ウタヤーンタイ)」といいます。
後ろからの説明になりますが、「ไทย(タイ)」は皆さんご存じの「タイ王国」の事です。
これからタイ語を覚えていきたい方は、まず初めに書きたい文字となります。
ちなみに、最後の「ย:ヨーヤック」が無くても、「ไท(タイ)」という同じ発音になります。
なぜ、最後に「ย:ヨーヤック」を付けるのかは、タイ人もわからない七不思議の一つです。
雑学はさておき、「อุทยาน:ウタヤーン」は「国立公園」です。
タイで有名な「カオヤイ国立公園」は、「อุทยานแห่งชาติเขาใหญ่(ウタヤーン ヘンチャート カオヤイ)」といいます。
「国立公園」ということを明確にしたい場合は「อุทยานแห่งชาติ(ウタヤーン ヘンチャート)」といいます。
「สัทธา:サッター」はサンスクリット語由来の文字で「信仰」を意味します。
「ณ:(ナ)」はサンスクリット語と一緒に用いられる言葉で「at(場所)」を意味します。
従いまして、「ณ สัทธา อุทยานไทย(ナ サッター ウタヤーンタイ)」は「信仰の場所であるタイ国立公園」という意味になります。
ナサッター公園の営業時間および入場料

ナサッター公園の「定休日」は祝日を除く「月曜日」となっています。
ナサッター公園は、「通常期間」と「ライトフェスティバル期間」があります。
「ライトフェスティバル期間」は、夜の時間帯も営業しており園内がライトアップされます。
基本的には「通常期間は6月から10月」、「ライトフェスティバル期間は11月から5月」となっています。
開館日および営業時間は下記のとおりです。
通常期間
- 開館日:火曜日~日曜日・祝日
- 営業時間:午前9時~午後5時
- チケット販売時間:午前9時~午後4時
- チケット代:200THB
- 閉館日:月曜日(祝日を除く)
ナサッター・ライトフェスティバル期間
- 開館日:火曜日~日曜日
- 営業時間:午前9時~午後10時
- チケット販売時間:午前9時~午後9時30分
- ライトオン時間:午後6時~午後10時
- チケット代:350THB(1日券)
- 閉館日:月曜日(開館日の場合もあり)
営業日およびライトフェスティバル期間については、公式ホームページよりご確認ください。
ナサッター公園の園内

ナサッター公園の園内ガイドは下記のとおりです。
2番「チケット売り場・貸衣装屋」、7番「ナサッター像」、8番「プッタラチャー洞窟」の3箇所は館内になりますが、基本的には屋外です。
天候に気を配り(雨季は避けたほうが良いです)、日焼け対策はされたほうが良いと思います。
- タイ・サッター
- チケット売り場
- ロット・サッター
- コーヒーショップ
- マハラジ・サッター
- ナサッター記念館
- ナサッター像
- プッタラチャードック洞窟
- ハーブ・ハウス
- アリヤ・サッター
- サッター・タイ・トラディショナル・ハウス
- グループ宴会所エリア
- ラーンタイ・ナサッター
- コーヒーハウス
- 盆栽エリア
- アバロ・サッター
- ナサッター・ショップ(お土産)


駐車場正面にある建物が「入口」及び「チケット売り場」になります。
建物入ってすぐ右手にチケット売り場があります。
チケット購入時に、私は求められませんでしたが、タイ人で「IDカード」を見せていた方がいたので「パスポート」を持参したほうがよいかと思います。
チケット売り場のゾーンを抜けると「タイ民族衣装の貸衣装屋」があります。
参考価格を下記に記載します。
- ร่ม(ロム):傘 50バーツ
- มงกุฎดอกไม้(モンクットドークマーイ):花冠 50バーツ
- ผ้านุ่ง5จีบ(パーヌンハージップ):5プリーツサロン 50バーツ
- ผ้านุ่งพิเศษ(パーヌンピセー):特製サロン 200バーツ
- 子供用上下セット:250~450バーツ
※サロンとはロングスカートのこと


チケット売り場の館内を出て、「屋外ゾーン」は基本的に1本道です。
敷地は広いですが、道なりに進んでいけば迷うことはないと思います。
道のわきには草花が植えられており、森林浴を満喫することができます。
また、複数個所にトイレが設置されています。
屋外に出てすぐに「タークシン大王」「ナレースワン大王」「チュラロンコーン大王(ラーマ5世)」のモニュメントが設置されています。
この3大王に共通するのは、「タイを外部勢力から守り、独立の維持に貢献した人物」として絶対に覚えておきたい偉人です。
他に「ラームカムヘーン大王(タイ文字の創始者:賛否両論あり)」を含め、各人物の時代背景を知っておくと、かなりタイの歴史に詳しくなった気分になれます。
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次のゾーンは、「ナサッター記念館」になります。
現代の偉人の蝋人形が展示されています。
残念ながら「Professor 〇〇」というお方が多く、存じ上げる方はいませんでした。。。(タイ人は知っているのだろうか??)
その中でも、ぱっと見ですぐわかったのが「ホーチミン氏」です。
ベトナム最大都市「ホーチミン」の由来となった偉人です。
「なぜ、タイの田舎(ラーチャブリー県)の博物館に展示されているのだろう?」と疑問に思いつつも、けっこう見ごたえのある博物館です。


すぐ隣にある「プッタラチャードック洞窟」もアトラクションになります。
開園時間が決まっており、「午前9時30分~午後4時45分までの15分毎」となっています。
洞窟の入口の扉が閉まっており、開園時間になると係員が入口を開けて案内してくれます。
「プッタラチャードック洞窟」のコンセプトは「アヒンサー(非暴力)」を説くことです。
小中学生の屋外授業として、「字(文章)」だけでなく「体験」することで理解が進むのでしょう。
ナサッター公園のコンセプトである「仏像」や「信仰に関するアトラクション」はもちろんあるのですが、「自然と触れ合い、清々しく散歩できるスポット」という感情のほうが強く残る場所です。
(車で)近くに「タイの伝統芸能」である「ナンヤイ」の博物館があるので、訪れてみてはいかがでしょうか。
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