タイ内務省が発表した人口統計によると、2021年時点でのタイの総人口は66,171,439人です。
男女の内訳は、男性が32,339,118人、女性が33,832,321人で、女性が若干多い人口比率になります。
タイは東南アジア独特の子供が多い国というのは間違いです。
グラフを見れば一目瞭然!!タイの年齢別人口ピラミッドについてご紹介します。
タイの人口ピラミッド
左側のグラフが「日本の年齢別人口ピラミッド」。対して、右側が「タイの年齢別人口ピラミッド」。
いかがでしょうか?
日本は長寿の国なので縦に長いですが、タイは日本と同様に年齢が低くなるにつれて人口割合が少ないことがわかると思います。つまり、日本と同じように、タイは「少子化」が進んでいることがわかります。
続いて、それを裏付ける人口データを見ていきましょう。
日本とタイの人口データ比較表(2021年) | ||
---|---|---|
日本 | タイ | |
人口 | 約12,550万人 | 約6,620万人 |
男女比率 | 48.62%:51.38% | 48.87%:51.13% |
人口密度(P/km²) | 337 | 137 |
出生率 | 1.30 | 1.50 |
平均寿命(男:女) | 81.64歳:87.74歳 | 74.4歳:80.6歳 |
参照元により数字が異なる場合があるので、参考程度にご覧ください。
タイの出生率は、「1.50」しかなく、日本と大差ありません。
日本では2015年からすでに人口減少に入っていますが、タイでも2025~2030年の期間に人口減少に入ると予想されています。
タイの男女比は、日本と同様に女性の方が若干多いようです。
タイの都市別人口ランキング
それでは、続いてタイの都市別人口ランキングを見ていきましょう。
タイの都市別人口ランキング(2021年) | ||
---|---|---|
第1位 | バンコク | 約553万人 |
第2位 | ナコンラチャシマー | 約263万人 |
第3位 | ウボンラチャタニー | 約187万人 |
第4位 | コンケーン | 約179万人 |
第5位 | チェンマイ | 約179万人 |
第6位 | チョンブリー | 約158万人 |
第7位 | ブリーラム | 約158万人 |
第8位 | ウドンターニー | 約157万人 |
表をご覧いただければ一目瞭然ですが、バンコクは2位以下の都市を圧倒しています。
さらに、近年では改善傾向にありますが、地方都市の減少が著しく、バンコクのみが人口増加にあるという偏った国になっています。
一時期、日本でも問題になった都心部への一極集中が、タイでは「バンコク」のみに集中しています。
タイの地方都市の第2位は「チェンマイ」ではありません!!
未だにタイ第2の都市とか言っている人はいませんか???
「ナコンラチャシマー(コラート)」が、現在はタイ第2の都市になっています。
2018年のデータでは、チョンブリーやサムットプラカーンなどバンコク近郊の都市が上位にランクしていましたが、今回の発表では東北部(イサーン)地方が上位を占めています。
帰省による一時的な影響なのか、この傾向が続いて行くのかは注視していく必要がありそうです。
ASEANの国別人口ランキング
それでは、最後にASEAN(東南アジア諸国連合)の国別人口ランキングをみていきましょう。
タイの都市別人口ランキング(2018年) | ||
---|---|---|
第1位 | インドネシア | 約26,100万人 |
第2位 | フィリピン | 約10,330万人 |
第3位 | ベトナム | 約9,720万人 |
第4位 | タイ | 約6,890万人 |
第5位 | ミャンマー | 約5,290万人 |
第6位 | マレーシア | 約3,120万人 |
第7位 | カンボジア | 約1,580万人 |
第8位 | ラオス | 約680万人 |
第9位 | シンガポール | 約560万人 |
第10位 | ブルネイ | 約40万人 |
ご存知の方も多いと思いますが、「インドネシア」が圧倒的に1位ですね。
日本の2倍以上の人口です。
タイはASEAN10か国中4番目に多い人口となっていますが、ミャンマーに抜かれるのも時間の問題かもしれません。