プラチンブリはバンコクの東部にあり、チャチュンサオ、ナコンナヨックの隣の県で、車で約3時間くらいの場所に位置しています。
プラチンブリは良い意味で田舎という表現がぴったりの町です。県で最も中心部とされるプラチンブリー駅周辺でさえ、都会らしい建物は見当たりません。
さらに、カビンブリーまで行くと、川や水田の水がとてもきれいです。バンコクから旅行へ出かけたら、その(バンコクとは違う)澄んだ空気が気分転換になること間違いなしです。
こんな田舎町プラチンブリの観光スポットをご紹介します。
目次
プラチンブリーの観光地図
ワットケーオピチット วัดแก้วพิจิตร
ワットケーオピチットは、プラチンブリー市街地で最も有名なお寺です。
ワットケーオピチットは、プラチンブリーの代名詞でもあるバーンパコン川(現地ではプラチン川と呼ばれています)のほとりに建っているおり、川を挟んですぐの所にチャオプラヤアバイブーベ病院があります。
本堂は、タイ、中国、ヨーロッパ、クメール(カンボジア)の文化の芸術を融合した建物になっています。
チャオプラヤアバイブーベ病院系列の寺院であるとされています。
本堂の黒い仏像は非常に特徴的で、あぐらをかいており、右手は下を向き、左手は上を向いています。
右手で許しを与え、左手は力の象徴とされています。
また、黒い仏像の奥には黄金の大仏が建っていますが部屋を区切るように物が置かれている為、黄金の大仏へは、後ろの建物後ろの入口から入ることになります。
本堂内にの壁には、油絵の絵画が並んでおり、その絵の素晴らしさを楽しむことができます。
その精巧な絵画は美術館に飾ってあってもおかしくないレベルのものです。
決して大きくはありませんが、見方によって十分楽しめるお寺です。
チャオプラヤアバイブーベ病院 Chao Phya Abhaibhubejhr Hospital
チャオプラヤアバイブーベ病院は、ハーブの研究によりシャンプーや石鹸など様々な商品をアバイブーベブランドとして研究・開発している病院です。
商品はもちろん有名なのですが、こちらは知る人ぞ知るもう一つ有名な隠れスポットになっています。
有名なものは、チャオプラヤーアバイブーベ病院敷地内にあるレストランで販売されています。
レストラン(兼マッサージ店)は、正門入口を入り、そのまま左方向に約3分程進んだ場所の左側にある緑色の建物です。
建物の入口で注文を受けるシステムになっています(場合により変更になる可能性あり)。
アバイブーベ病院でしか食べられない唯一無二のガパオライスとジュースを注文し番号札を受け取ります。
食事は、建物内(レストラン)で食べるか、屋外で食べるか選択できます。
昼間時で暑かったので迷わず建物内を選択。建物内に入っていきます。
建物内は、扉を入ると正面にカウンターがあり、カウンターを囲むように通路があります。
レストランは、カウンターの後ろの部屋なので、通路を回り込み奥の部屋へ入ります。
席につき待つこと約3分。
ガパオライスとスープのセット、そしてジュースが到着しました。
ガパオライスは味は普通ですが、少しピリ辛で米が五穀米風ですがそれほど癖は無く美味しくいただけます。
ジュースは青汁の乳酸菌飲料といった表現が適切な味をしています(すごくおいしいという味ではありません)。
食べるとこころなしか健康になった気がします。
プラチンブリー駅からトゥクトゥクでアクセスでき、チャオプラヤーアバイブーベ病院の前にもたくさん停まっているので、交通の便は非常に良いです。
ボラーンサターンサケーオ Boran Sathan Sa Kaeo
ボラーンサターンサケーオは、古代遺跡の池です。
また、サケーオ(サゲーオ)は、プラチンブリーの隣のサケオ県とタイ語のスペルは全く一緒です。
ボラーンサターン(โบราณสถาน)は遺跡、サ(สระ)は池・プール、ゲーオ(แก้ว)はコップ・グラスの意味です。
この地域シーマホーソット郡は、西暦6~7世紀のドヴァーラヴァティー時代からある古代の町です。
ドヴァーラヴァティー時代は、700×1,500メートルの堀と城壁に囲まれており、多くの考古学的遺跡が発見されています。
ドヴァーラヴァティー時代当時のシーマホソットの町から約100メートルの場所にあり、18×18メートル四方、深さが6.5メートルある池でした。
池自体は天然のラテライト層の岩盤に掘られ、その4面の壁には象、ライオン、インドの神話上の動物マカラなどが彫られていたそうです。
これらの動物は幸運の象徴とされていました。
現在では、池に水は無く、動物を彫った痕跡も見られませんでしたが、国の遺産リストに登録されている名所です。
ボラーンサターンサモラコット Boran Sathan Sa Morakot
ボラーンサターンサモラコットは、ブッダの足跡(Buddha's Fooprints)、サモラコット(Wat Sa Morakot)、博物館(展示館)、ワットサモラコット(Sa Morakot)の各エリアから成っています。
最初に位置関係から説明します。駐車場を起点に南側が売店となっており、おみやげ屋や個人商店(水やお菓子など)が並んでいます。
駐車場の北西側に入口があり、左側に進んでいくとブッダの足跡(Buddha's Fooprints)、入口の北側(まっすぐ進んで右側)にはワットサモラコットがあります。
また、駐車場の東側の道路を挟んだ場所に博物館(展示館)、さらに奥に行くとサモラコット(池)があります。
入口を入って左側に進むとアロガヤサラー(Arogaya-Sala)があります。
このアロガヤサラーは、大乗仏教寺院の近くにある古代の病院の建物と言われています。
東側にメインのゴープラ(門)があるラテライトの建物ですが、壁や柱等は無くそこに建物があったであろう面影だけを残しています。
この建物を進んでも良し、周りを迂回しても目的地にたどり着くことができます。
その先にあるのがブッダの足跡になります。黄色い布で周りが覆われておりいかにも神聖な場所であるかを思わせてくれます。
このブッダフットプリントは、6~8世紀のもので、現在タイ国内で見つかっているものの中で最大かつ最古のものになります。
また、手前側に礼拝所があり、参拝する事ができます。ちなみに、参拝する方は駐車場横の入口付近で花等を購入下さい(敷地内にはありません)。
個人的に最も印象深かったのが、アロガヤサラーとブッダの足跡の間にある写真の井戸です。
中を覗くと見たこともないエメラルドブルー(海の色とは違うアニメとかで出てきそうな不思議な色)の水が溜まっています。
脇にひも付きのバケツが備え付けられていますので、井戸から水を汲み、頭に掛けてご利益をお祈りしました(バケツは軽いので水を汲むのはちょっとテクニックが必要です。)。
北側のお寺を通っていくか(お寺の敷地はとても広く全部を見て回ると1~2時間ぐらいかかりますが、子供が喜びそうな動物のモニュメントが点在しています)、
駐車場を通っていく(時間節約ならこちらがおすすめ)と道路を挟んだ東側にサモラコットがあります。
モラコット(มรกต)とはエメラルドの事で、エメラルドの池という意味です。
サモラコットは、115×214メートルの縦幅、深さが3.5メートルの超巨大な貯水池です。
この貯水池は、先述したアロガヤサラーを建設するために、ラテライト石を採掘するために掘られたものです。
普通に見るとただの巨大な貯水池ですが、歴史的背景を知っていくとまた違ったものに見えてくるかもしれません。
また、時間帯によっては牛の放牧シーン(水を飲みに来る)を見ることができます。
※プラチンブリーの地図
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プラチンブリ県の地図とホテル紹介
プラチンブリ県は、タイ東部に位置しており、ナコンラチャシマー県、ナコンナヨック県、チャチュンサオ県、サケオ県と県境を接しています。プラチンブリー(パチンと聞こえる)は、タイの中で世界遺産登録されている ...