サムットプラカーンは、バンコクの東から南にかけて広がる県です。突然ですが、バンコクは、タイランド湾に面していないのを知っていますか?(厳密に言うと一部、面しています)
タイに長く在住していても知らない方が多いと思いますが、バンコクの南にはサムットプラカーン県があるため、バンコクには海に面した港がありません。
バンコクにある最大の港は、タールアクルンテープ(バンコク港)でクロントーイにあり、チャオプラヤー川にあるため、タイ最大の港はパタヤ近くのレムチャバン港になっています。
サムットプラカーン県の説明が、バンコクとの位置関係になってしまいましたが、サムットプラカーンの観光名所についてご紹介します。
目次
サムットプラカーンの観光地図
ワットサーカラーWat Sa Khla
ワットサーカラーは、サムットプラカーン県のチャオプラヤー川西側エリアにあるお寺です。
ワットサーカラーへと続く道は、決して大きいとはいえず、一部舗装されていない道もあり、周りに目新しい名所も特にない為、このお寺に行くためだけの道ですが、そんな田舎でも多くの参拝客が訪れています。
このエリアは、エビの養殖場が多くあり、タイランド湾に面している為、カニの産地として有名です。
また、バンコクから最も近い釣り堀が多く集まるエリアです。
ワットサーカラーは、大きく分けて「駐車場エリア」「屋台・売店・くつろぎエリア」に分かれます。
まずは、駐車場エリアからご紹介します。
金と銀の袋を持ったこのお寺の象徴ともいえる像が駐車場脇に建っています。
いかにも金運にご利益がありそうです。
そして、駐車場の真ん中には傾いた仏塔が。
このあたりの地盤の悪さを象徴しています。
駐車場脇には、チャクリー王朝の像とクリスタル像が祀られている建屋があります。
さて、敷地内に入ってみたいと思います。
インディートーンラップ(Welcome)の文字と数名のお坊さんが出迎えてくれます。
この色彩からして、かなり遊び心満載な場所であることが感じられます。
こちらが写真スポットです。
カニとエビが各1匹、ムツゴロウが2匹います。
タイにもムツゴロウがいるんでしょうか?でのこの形はどう見てもムツゴロウに見えます。。。
写真をあまり撮影しなかったので、伝えるのが難しいのですが、小さな屋台街で軽食を購入して、
敷地内にあるベンチで食べている人が多く見受けられました。
木々に囲まれた空間は涼しく、のんびりした時間を過ごしたい方におすすめのスポットです。
また、行く機会があれば写真をアップしたいと思います。
ワットフワクラブーWat Hua Krabue
ワットフワクラブーは、バンコクとサムットプラカーンの県境に位置し、厳密に言うとバンコクなのですがこちらのページでご紹介します。
ワットフワクラブーは、ラマ2世通りからバーンクンティアンチャイタレー通りを左折し、アウターリングロードと交わる橋を下ってすぐを左折し奥に進んでいくと到着します(運が良ければ赤色ソンテウが走っています)。
フワとは頭、クラブーとは水牛・バッファロー(タイでは水牛は一般的にクワイと言いますが、クラブーは水牛の種類です)の事で、水牛の頭のお寺という意味です。
以前は、水牛の頭の骨が山積みになっているのが有名でしたが、現在ではすべて撤去されています。
ワットフワクラブーは、道を挟んで左右2か所に見どころがあります。
右側が本堂・水牛ゾーン、左側が池・亀ゾーンです。
まずは、右側の本堂ゾーンへと向かいます。
本堂へと続く道は骨董品が並んでおり、お店を開店できるんじゃないかと思うほど種類が豊富です。
また、怪しげな像もちらほらと散見されます。
さて本堂へと入っていきます。手前の広場には、高僧の像が立ち並んでいます。
本堂の仏像は金色に輝いており、結構立派な造りになっています。
そして横の水牛ゾーンへ。
水牛は、黒・茶・白の3種類がいて、子供は柵の外で放し飼いになっているのもいます。
ここの特徴は、普通はエサが1束20バーツくらいで販売されているのですが、ここは1袋100バーツで販売されています。
袋に入っている草の量はすごいのですが、お腹をすかせた水牛が20頭近くいるので、1袋では足りないくらいです。
草が入っている袋を脇に置いていると、小水牛が盗みに来るので注意しましょう。攻撃的ではないので、簡単に追い払うことができます。
さて、道を挟んで反対側の池ゾーンへ。
人は全然いませんがドラゴンで覆われた立派な造りの人工物があります。
2階には仏像が祀られており、入り口脇の階段から上がれますが、像手前の扉が閉まっており中に入ることはできませんでした。
奥に進んでいくと池があり、池の手前に売店があります。
この売店で、水上ボートを借りたり、魚や亀のエサを買うことができます(もはや人の食べ物なのか動物の食べ物なのかわかりません)。
とりあえず、亀のエサ(草)を買って亀ゾーンへ行ってみます。
亀の建物の中におおよそ30匹程度でしょうか。
なにより、草を全然食べないではありませんか。前の客が購入したであろう草も放ってあります。
そうだよな。他の場所では、亀ってキュウリやスイカを食べてるもんなと思いながら、あげるのをやめました。
水牛の頭蓋骨がなくなった今では、あまり見どころは少ないのかもしれません。
近くへ行く機会があれば立ち寄る程度で良いのではないでしょうか。
プラチュラチョームクラオ要塞 Chulachomklao Fort
プラチュラチョームクラオ要塞(Phra Chulachomklao Fort)は、サムットプラカーン県の最南端、チャオプラヤー川の河口にある要塞です。また、タイ(旧名シャム)の領有地であったラオスの一部をめぐってフランスと対峙したパークナム事件の舞台となった場所として知られています。
ラーマ5世時代の1884年から建設が始まり、1893年初頭に完成しました。当時は、最も近代的な7基の格納式大砲(アームストロング砲)を有しており、バンコクへと通じるチャオプラヤー川を敵軍から守る役目を果たしていました。
現在は、戦艦及び大砲が一般公開され、無料で見学することができます。
プラチュラチョームクラオ要塞の主な施設は下記5点になります。
- 戦艦メークロン
- 銃器&大砲設置広場
- ラーマ5世像
- ナラスーナライ中庭(NARAS-NARAI COURT)
- レストラン
プラチュラチョームクラオ要塞の目玉である軍艦は、メークロン号(Meaklong)として日本の浦賀造船所で製造されたもので1937年竣工しました。
軍艦には乗船用の階段が設置されており、自由に中を見学することができます。
船内にある売店(お土産屋)では、制服を着たタイ海軍が販売しています。
海軍にちなんだオリジナルグッズが多く販売されています。
内側の敷地には、銃器や大砲が展示されています。
それぞれに、型式や性能の銘板が設置されています(タイ語のみ)。
しかしながら、見る人は少なく、サルの遊び場状態になっています。。。
タイ人にとっては、戦艦よりもラーマ5世像やレストランの方が魅力的のようです。
プラチュラチョームクラオ要塞公園の入り口(駐車場)付近に「ラーマ5世像」と「ナラスーナライ中庭」、チャオプラヤー川沿いに歩いて行くとレストランがあります。
軍艦や大砲をじっくりまわって1~2時間、レストランで1時間といった時間配分でしょうか。
滞在している時間よりもバンコクからプラチュラチョームクラオ要塞に行く(帰る)時間の方が間違いなく長いので観光するのは丸1日コースとなります。
プラチュラチョームクラオ要塞の行き方
プラチュラチョームクラオ要塞は、バンコク海軍の施設内(奥の公園)にあります。
バンコク市内からワットプラサムットチェディまで行き、セブンイレブン(20番路線バス停)付近に停車しているソンテウ(トラック)に乗っていくことができます。
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プラサムットチェディーへの行き方
プラサムットチェーディー Phra Samut Chedi 施設情報 名称 プラサムット チェーディー องค์พระสมุทรเจดีย์ 住所 Suk Sawat Rd, Pak Khlong B ...
ワットバーンプリーノーイวัดบางพลีน้อย
ワットバーンプリーノーイは、おサルさんのお寺ががある珍スポットです。
本堂は別にあり、おサルさんのお寺は、バンナー・チョンブリー高速道路の下を通るバンナートラート通りから入った敷地の一番奥にぽつんとあります。
いたって普通のお寺なのですが、おサルさんの珍しい建物目当てに訪れる方も少なくありません。
また、本堂の裏手には白い仏塔(チェディー)が建っており、葬儀やお参りで訪れている方も見受けられます。
中に入ると西遊記(タイ語でไซอิ๋ว:サイイウ)に出てきそうなおサルさんの像が並んでいます。
タイのお寺にある仏像や高僧の像は1体もありません。
そして猿の大好物バナナが供えられています。
2階に上がる階段は封鎖されて登ることはできませんでした。
申年生まれの方にご利益があるお寺なのかもしれません。
また、お寺の横の敷地には、縁起ものである亀とキジの置物が。。。
お寺の入口付近にある壁にも象が彫られています。
動物の楽園に訪れてみてはいかがでしょうか。
バンブーリゾート สถานตากอากาศบางปู
バンブーリゾート(正式にはバンプーリクリエーションセンター)は、チャオプラヤー川河口のタイ湾に面した場所に位置しています。
BTSスクンビットラインの東側終点であるケーハ駅から36番ソンテウに乗り継いでアクセスすることができます。
バンブーリゾートは、橋が海に突き出た形状になっており、橋の先端はレストラン(展示場兼用)になっています。
毎年11月~4月には、様々なカモメ(主には中央アジアから飛来するチャガシラカモメ。チャガシラカモメは、英語で「Brown-headed Gull」といい、日本では迷鳥として観察が確認された事例は有るがほとんど見ることのできないカモメ。)が、越冬のため飛来してきます。
2月頃が最盛期で約8,000羽来ることもあり、他の月でも平均して3,000~4,000羽の群れが集まります。
(スックサー橋:สะพานสุขตา)と名付けられた海に突き出た橋でカモメを観察することができます。
橋の中央部(入口とレストランの中間地点)あたりでカモメのエサが販売されています。(小:20バーツ、大:50バーツ)
掌(てのひら)にエサを乗っけて、高くつき上げるとカモメがエサを突きながら食べてくれます。
ただし、ガツガツと突いて食べるので、子供さんはエサを投げて与えるのが安全です。
油っぽいエサなので、手がベトベトになりますが、エサを販売している屋台の近くに手洗い場があります。
※サムットプラカーンの地図
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サムットプラカーン県の地図
サムットプラカーンはバンコクのすぐ東にある都市です。チャオプラヤー川河口に隣接する県(チャンワット)で新鮮な水産物やエビの養殖が有名です。また、スワンナプーム国際空港もこのサムットプラカーン県にありま ...