ワットプラシーラタナマハタートは、正式名称をワットプラシーラタナマハタートウォラマハーウィハーンと言い、ピッサヌロークの地元民からはワットヤイと呼ばれ親しまれているお寺です。
第1級王室寺院に認定されており、タイで最も美しい仏像といわれているプラプッタチンナラート(チンナラート仏)が安置されています。
ワットプラシーラタナマハタートの見どころ
ワットプラシーラタナマハタートの見どころをご紹介します。
敷地内
- プラプラーン(Phra Prang)
- プラプッタチンナラート(Phra Phuttha Chinarat)
- プラプッタチンナシー(Buddha Chin Si)
- プラシーサーサダー(Phra Sri Sasada)
敷地外
- プラアットターロット(Phra Art-tha-rot)
- 布薩(ウポーサタ)(The Uposatha Hall Luang Por To)
ワットプラシーラタナマハタートの敷地内中心にあるのが、プラプラーンです。
プラーン(Prang)とは、アンコールワット(カンボジア)やプラーンサームヨート(タイ・ロッブリー)などでみられるクメール文化を代表する仏教建築です。
クメール王朝からスコータイ王朝に移り変わってもこの仏教建築様式は採用され、さらに発展させました。
クメール王朝時代のプラーンがブロックで作られた茶色の建物であるのに対して、このワットプラシーラタナマハタートにあるプラーンは、レンガで作られた白いプラーンです。
また、セラ(その寺院を代表する神格を崇拝するための偶像があるエリア)へは、階段を登って行かないとたどり着けない構造になっています。
そして、プラプラーンを中心に西側にチンナラート仏、北側にプッタチンナシー仏、南側にシーサーサダー仏が安置されていました。
スコータイ王朝のリタイ国王(マハータンマラーチャー1世)は、3つの寺院にそれぞれ黄金の仏像を安置するよう命じました。
北側にあったプッタチンナシー仏と、南側にあったシーサーサダーは、チャクリー王朝時代にバンコクへ持って行かれてしまったため、現在ピッサヌロークに残っているのはチンナラート仏だけになっています。
裏を返せば、同時期に同じ作者によって製造された仏像がバンコクで見ることができるということです。
ちなみに、2体が移されたのはプーミポン前国王(ラーマ9世)が眠っているとされるカオサン通り近くにあるワット・ボウォンニウェート・ラーチャウォーラウィハーンに安置されています。
下記にプッタチンナシー仏、シーサーサダー仏の写真を貼り付けておきます。
敷地外の南東側にある建物が布薩(ウポーサタ)です。
布薩(ウポーサタ)とは、お坊さんが反省・懺悔をする場所のことです。
この部屋の中央部に黄金の四角い箱があり、よく見ると片側から足が出ています。
こちらは釈迦の棺でお弟子さんたちが祈りを捧げています。
参拝者の多くが、足の部分でお祈りをしています。
一方で、敷地外の東側(駐車場側)にあるのがプラアットターロットです。
プラアットターロットは、高さが18ソーク(約10メートル)ある仏像です。
背後にプラーンが一直線になるように配置されています。
訪れたのが夕方だったこともあり、西日が強くて逆光になってしまうため、早朝に再度訪問しました。
写真を撮るなら朝から正午くらいまで(午前中)がベストです。
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