チャイナート県の観光スポット

チャイナートは、タイの中部に位置する県で、スパンブリーとナコンサワン、シンブリーの間に位置しています。
バンコクからタイ北部へ向かう幹線道路の国道１号線と国道３２号線が交差する交通の要所です。
人口も、有名な場所も少ないので、素晴らしい観光地へ行っても空いていてまさしく穴場の観光スポットになっています。
特に、チャイナバードパークは、動物と自然を満喫できる子供連れの家族旅行におすすめの場所です。

チャイナートバードパーク

アジア最大の鳥小屋を抱えるバードパークです。100種類以上の鳥類が生息し、水族館には約90種類の淡水魚が飼育されています。

サンカブリー地区

サンカブリー群は、ラーマ４世時代にムアンチャイナートに移転するまでチャイナートの中心でした。

クンサン記念碑 อนุสาวรีย์ขุนสรรค์

クンさん記念碑は、サンカブリー市役所の敷地内入口に建てられている像です。
クンサンは、バーンラチャン村（シンブリー県）の英雄の一人です。
タイ国防のボランティアとしてバーンラチャン村民と共にビルマ軍と戦い、７回に亘ってビルマ軍の侵攻を退けました。

故郷であるサンカブリーやシンブリー県バーンラチャンを通過する大河から「ノーイ川の英雄」と称されています。
（ノーイ川は、チャオプラヤー川の分流で、アユタヤ南部にあるバンパインから分岐し、アントン、シンブリーを並走し、チャイナート市街地付近でチャオプラヤー川に合流します。）
クンサン記念碑は1983年1月19日にお披露目されたことから、毎年1月19日にクンサンの精神を崇拝する儀式が執り行われます。

クンサン祝賀会の様子（タイ語）

ワットマハタート วัดมหาธาตุ

ワットマハタートは、タイ全国各地にありますが、チャイナートのワットマハタートはサンカブリー地区にあります。
サンカブリー地区のワットマハタートは、英語表記が「Wat Mahathatu」になっているのが珍しいです。
通常、最後のuは無いのですが、タイ語の最後の文字が無声音（厳密に言うと無気音）で日本人などの外国人には発声が難しい言葉を無理やり英語表記しているのでこのような文字になっています。

ワットマハタートの見どころは大きく分けて下記３か所になります。

• 美しく尖ったプラーン
• 大仏が鎮座しているウィハーン
• 白い８角形の仏舎利塔

シャープで美しく尖った星側のプラーンです。
正方形の土台があるのはロッブリー芸術のプラーンです。
サンカブリーのワットマハタートは、アユタヤ時代初期にはあったとされていますが、それ以前の時代に原形が作られアユタヤ時代初期に復元されたものという説もあります。

大仏が鎮座するウィハーン（礼拝所）は、屋根は無く、８角形の支柱だけが残っています。
横には、長方形のウボソット（本堂）跡らしきものがありますが、レンガの土台のみとなっています。

８角形の白い仏舎利塔は、スコータイ様式の影響を受けたウートーン様式のものです。
東西南北４方向に金色の仏像が埋め込まれており、上段には８方位に向けて小さめの仏像が並んでいます。
アユタヤ遺跡のミニチュア版が凝縮されたお寺です。

ワットプラケーオ

サンカブリー地区のワットプラケーオは、アユタヤ王朝の初代ウートン王により建てられました。
当時は、ワットパーケオ（Wat Pa Kaeo）と呼ばれていました。
アユタヤにある有名なワットヤイチャイモンコンも、当時はワットパーケオと呼ばれており、サンカブリーにあるこのワットプラケーオと同時期に建てられたと考えられています。

アユタヤ・ワットチャイモンコンの見どころ

ドラゴンに入口を囲まれた本堂にある裏手のチェディが有名です。
四角形の土台の上に、先が尖がった（尖塔：せんとう）チェディーはプラサートタイプと呼ばれクメール芸術を象徴する造りになってます。

ワットサイ วัดไทร

ワットサイは、シンブリー県に属しチャイナート県との県境、チャオプラヤー川沿いにあるお寺です。

シンブリー県の観光名所

ワットサイのไทร（サイ）とはバニヤンツリー（ガジュマル）の事で、「ワットタヤン」と呼ばれていたお寺を木に囲まれたお寺と言うことで変更されました。
以前は仏像が粘土の彫刻に金メッキされていたのが、ビルマ軍により金を製錬するために燃やされたという逸話が残っています。
お寺を改装する際に屋根を取り付けようとしたところ、仏像が「改造してはいけない」と言い、屋根なしの礼拝堂となっているそうです。
木に囲まれた礼拝堂のすぐそばにはチャオプラヤー川が流れており、のどかで清々しい場所です。