カンチャナブリはバンコクから西へ約130kmの場所にあるミャンマーと隣接した都市です。
カンチャナブリの観光地として、映画戦場にかける橋で有名なクウェー川の鉄橋やタイとミャンマーを結ぶ泰麺鉄道、アルヒル桟橋、第2次世界大戦に関連した施設やカンチャナブリ郊外にあるタイで一番美しいと言われているエラワンの滝等あげればきりがありません。それでは、カンチャナブリのおすすめ観光スポットをご紹介します。
カンチャナブリー市内の観光スポット
クウェー川鉄橋The Bridge Over River Kwai
クウェー川鉄橋は、カンチャナブリを訪れた際に必ず行く観光スポットではないでしょうか。
第2次世界大戦中に、日本軍がミャンマー(ビルマ)へ物資を運ぶのに利用した泰緬鉄道の名残です。
現在でも、タイ国鉄カンチャナブリー・ナムトック線が運行していますので、列車でこの鉄橋を渡ることができます。
また、鉄橋には待避所が設けられており、列車が通る際はこの待避所で待機することもできます。
クウェー川鉄橋は、L字路の角から入っていきます。
屋台が立ち並んでいるので、通りから鉄橋は見えないことが多いです。
鉄橋に着くとすごい人混みです。
鉄橋は歩いて渡ることができます。列車に気をつけて渡りましょう。
鉄橋脇に追悼記念碑が建立されています。
強制労働によって、356名の方が亡くなったと書いてあります。
このクウェー川鉄橋は、海外では一般的に「Death Railway Bridge(死の鉄橋)」と呼ばれています。
鉄橋から見下ろしたクウェー川沿いにレストランがあります。
単品注文スタイルとビュッフェスタイルを選べました。ビュッフェスタイルは1人約300THBくらいだったと思います。
レストランで食事をしていたら、列車が来ました。
みんな待避所に集まっています。
雨が降ってきて誰もいなくなりました。。。
何も知らずに行くとただの鉄橋です。
但し、この鉄橋の背景を知ってから行くと、思いもまた特別なものになると思います。
JEATH戦争博物館JEATH War Museum
JEATH戦争博物館は、クウェー川鉄橋から約100m程で同じ通りに位置しています。
- 営業時間:8:30~18:00
- 入場料:40THB
JEATH戦争博物館のJEATHは(J:Japan E:England A:Australia T:Thailand H:Holland)の各頭文字から来ています。
第2次世界大戦兵士の遺品が展示されています。
連合軍共同墓地Kancbanaburi War Cemetery
連合軍共同墓地は、泰緬鉄道の建設に従事した連合国軍兵士が埋葬されている墓地です。
国鉄カンチャナブリー駅から大通りを左側に進んでいくと、右手側に見えます。
泰緬鉄道博物館Thailand-Burma Railway Centre
泰緬鉄道博物館は、泰緬鉄道に携わった捕虜たちに関する博物館です。
- 営業時間:9:00~17:00
- 入場料:大人 140THB 子供 60THB
-
TBRC Online: THE THAILAND-BURMA RAILWAY CENTRE
www.tbrconline.com
Lest We Forget = "忘れることのないように" という言葉が印象的です。
カンチャナブリ郊外の観光地図
続いて、カンチャナブリーの郊外にある日本人にはあまり知られていないけど、多くの観光客が訪れる観光スポットをご紹介します。カンチャナブリー市内観光とはまた違ったカンチャナブリーの顔を見ることができると思います。その中でも、タイで最も美しいと言われているエラワン滝と戦時中の歴史を感じることができるタムクラセー桟橋(アルヒル桟橋)は必見です。
エラワン滝 Erawan Water Fall
エラワン滝は、カンチャナブリー市街地から約65kmのエラワンナショナルパーク(Erawan National Park)内に位置しています。
- 営業時間:8:00~16:30
- 入場料:大人300THB、子供200THB(外国人)
- 駐車場:自転車 Free バイク 20THB 自動車 30THB
エラワン滝はタイで一番美しい滝と言われています。
市街地から離れているため、連泊するなら是非訪れたいスポットです。
エラワン滝へは、自動車やバイク、バスで行くことができます。
自転車でも行けますが、山を上っていくため、体力に相当自信がある人以外はやめておいた方がよいです。。。
エラワン滝駐車場手前に、料金所があります(高速道路の料金所のように車に乗ったまま支払います)。
料金所で、入場料と駐車場代を払います(1人で車で来た場合は330THB)。
駐車場から歩いて坂を下った所に、エラワン滝入り口があります。
エラワン滝案内図
エラワン滝エリア | ||
---|---|---|
エリア | 名称 | 入り口からの距離 |
Floor 1 | Hlai Khuen Rung | 500m |
Floor 2 | Wang Macha | 600m |
Floor 3 | Pha Namtok | 700m |
Floor 4 | Oke Nang Peesau | 1,050m |
Floor 5 | Buea Mai Long | 1,550m |
Floor 6 | Dong Prucksa | 1,750m |
Floor 7 | Phu Pha Erawan | 2,000m |
エラワン滝は全部で7つのエリアに別れています。
全てを見るためには、片道2kmを登らなければなりません。
森林浴をしながら、美しい滝を見て登っていくことができます。
子どもたちが泳いでいます。水着を持参していくことをおすすめします。
第3ステージから先は、検問所があり、ペットボトル等の持ち込みができないようになっています。
巨大な滝は絶景です。
どこでも子どもたちが泳いでいます。
この子どもたちが泳いでいる巨大滝の池には、小魚がいっぱいいます。
足を突っ込んでみましょう。
小魚が、いっぱい集まってきて角質を食べてくれます。
天然フィッシュスパは、何時間でも無料です。
ちょっとちくちく痛いので3分くらいでお腹いっぱいですが。。。
カンチャナブリーといえば市街地の鉄橋が有名ですが、このエラワン滝も非常に多くの観光客が来ています。
市街地から遠いのが難点ですが、身も心も癒やされて行く価値は十分にあります。
エラワン滝への行き方
エラワン滝は片道約2時間で、カンチャナブリー市街地のバスターミナルからバスが出ています。
8時から17時20分まで50分間隔で運行しています。所要時間は約1時間30分です。
※カンチャナブリーバスターミナルへの行き方は下記サイトを参照
ムアン・シン歴史公園 Muang Sing Historical Park
ムアン・シン歴史公園は、クメール王国時代に建立された遺跡です。カンチャナブリー市街地から離れているため、おすすめ優先度は下がります。車でカンチャナブリーに行く場合は、エラワン滝から市街地に帰るついでに立ち寄るくらいの感覚で良いと思います。
タイ国鉄カンチャナブリー線の「ターキレン駅(Tha Kilen)」が最寄り駅で、駅から約2km離れています。
- 営業時間:8:30~16:30
- 入場料:100THB(外国人)
- 駐車場:自転車 10THB バイク 20THB 自動車 50THB
ムアン・シン歴史公園は、周りが城壁になっており、写真の看板の左手前方にチケット売り場があります。
1人で車で来た場合は、150THBになります。
駐車場の横に、QRコードでの案内板があります。
使い方がわからなかったのでやりませんでしたが、興味のある方は試してみて下さい。
10分で1周できるくらいの広さです。
遺跡の中央に像が見えます。
像に花が手向けられています。
多分この2体だけだと思います。
駐車場脇には、遺跡のミニチュアと博物館があります。
こちらの写真は、遺跡のミニチュアです。
博物館です。
この遺跡で発掘されたものでしょうか?
意外と小さな遺跡ですが、遺跡を見る機会はそんなに多くないと思うので、「エラワン滝」や「タムクラセー桟橋(アルヒル桟橋)」を訪れた際に立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
タムクラセー桟橋 Tham Krasae Bridge
タムクラセー桟橋(アルヒル桟橋)は、カンチャナブリー市街地にある観光名所「クウェー川鉄橋」と同じ泰麺鉄道の線路です。
タムクラセー桟橋は、カンチャナブリー郊外のサイヨーク郡に位置しています。クラセーブリッジ駅からタムクラセー駅間の約1kmを結んでいます。左右が「崖」と「川(クウェー川)」という場所に鉄道を建設するという当時の苦労を感じずにはいられません。
タムクラセー桟橋は、タイ国鉄ナムトック線のタムクラセー駅から歩いていくことができます(駅を降りてすぐの所です)。
線路の中心部に鉄板が取り付けてあり、その上を歩いていくことができます。
しかし、クウェー川鉄橋と違い「待避所」はありませんので、電車に注意して観光しましょう(線路を渡って反対側の駅まで行くのはやめた方が良いと思います)。
タムクラセー桟橋を渡ってすぐの所に、クラセー洞窟があり、中には、仏像が祀られています。
が、入り口付近にいる、洞窟の管理人?が「タンブン・タンブン」とお布施をするように迫ってくるので、どこかしらうさん臭さを感じます。
タムクラセー駅からタムクラセー桟橋と反対側に歩いていくと、商店街があります。洋服や小物、また軽食店もあるので、電車を待っている間に時間をつぶすことができます。
ちなみに、タムクラセー駅と反対側にある「クラセーブリッジ駅」付近から撮影した写真がこちらです。全て土台は木で橋が作られていることがわかります。
ワットタムスア Wat Tham Suea
ワットタムスアはカンチャナブリー県のタームアン付近にある、おそらくカンチャナブリーで一番大きいお寺です。
小高い丘に建てられたワットタムスアは、観光要素が入った中華系寺院です。
前述の通り、ワットタムスアは小高い丘の上に建てられていますので、写真の階段を登っていく必要があります、
皆さん手すりにつかまりながら必死に上り下りしています。
というのは、冗談でちゃんと隣に山頂までのケーブルカーがあります。
- ケーブルカー料金:10バーツ(上りのみで下りはフリー)
- 営業時間:月~金曜日 8:00~16:30
土日・祝日 7:30~17:00
このケーブルカーはすごい急角度です。
遊園地のジェットコースター顔負けの急発進・急角度でちょっと怖いです。
ワットタムスアには、巨大な仏像や様々な形状の寺院があり、見ごたえたっぷりです。
ちなみに、お寺の名前にもなっている「トラ」の置物もあります。
ワットタムスアは小高い丘にあるので、カンチャナブリー(カンチャナブリー市街ではなくタームアン郡近辺)の田園風景を見渡すことができます。
タイガーテンプル Tiger Temple
タイガーテンプルは、2016年5月にタイ政府がトラを別の場所へ移動させたため、閉鎖されています。
確かに、カンチャナブリーにあるタイガーテンプルは閉鎖されており、トラ(タイガー)は1匹もいません。
ただし、ここは一応お寺であり、現在でも中に入ることはできます。
以前は、入場料600バーツ、その他アトラクション等のチケットを数千バーツで販売していたチケット売り場です。
今は、誰も人がおらず、廃墟になっています。
但し、園内(お寺)の入口には、アルバイトらしき人が2名ほどいました。
尋ねると、フリーで入ってよいとの事。まっすぐ行って、右に曲がるとお寺があるよと教えてくれました。
タイガーテンプルの敷地内は、すごい荒れ果てています。
それでも、数多く(百数頭単位)の動物(ウシ・シカ・イノシシ)が暮らしています。特に、イノシシやシカを檻の中ではなく、身近に見ることができる場所はそう多くはないのではないでしょうか。
シカは臆病なので、近づこうとすると逃げていってしまいます。
あまり、多くは語れませんが、英語ができる方は、上記写真のライオンを見ることができるかもしれません。
ワンポーエレファントキャンプ Elephant Camp Chang Wang Pho
カンチャナブリーで象乗り体験をするなら、ワンポーエレファントキャンプがおすすめです。
国鉄ワンポー駅(Wang Pho)から南へまっすぐ、林道を進んでいったところにあります。
エレファントキャンプのアトラクションは、
- 象乗り
- 象水遊び
- ラフティング
- エサやり
があります。
値段はちょっと忘れましたが、1と2が400か600バーツ、3が1,000バーツ、4が40バーツだったと思います。
象と関係ないラフティングだけが値段が高かったことを覚えています。
カンチャナブリーのワンポーエレファントキャンプには、象が10頭くらいます(見える範囲だけなので裏にはもっといるのかもしれません)。とりあえず、バナナのエサやりをすることにしました。
バナナを買うと、象使いが象のところまで案内してくれます。
一房のバナナを1個1個あげていると、象の鼻って意外と固いんだな~って感じると思います。
象の足は、鎖でロックされていますのでご安心ください。
カンチャナブリの行き方
通常は、バンコクから国鉄かバス、ロットゥーで行くのが一般的ですが、カンチャナブリ駅及びカンチャナブリバスターミナルは、観光地から遠いのが難点です。
下記チケット予約サイトでは、バンコク中心部の「MRTマッカサン駅」から「クウェー川鉄橋付近」までの乗り合いバンを利用し、降りた瞬間から観光を始めることが出来る上に、バンコクでのアクセスも非常に良いのでおすすめです。
ミニバンチケットの予約
【行き】バンコク(マッカサン駅)発カンチャナブリー(クウェー川鉄橋付近)行きロットゥーの予約(片道)
【帰り】カンチャナブリー(クウェー川鉄橋付近)発バンコク(マッカサン駅)行きロットゥーの予約(片道)
※下記サイトはバンコクのロットゥー乗り場案内になります。
ロットゥーでのアクセス
バンコクからのロットゥー乗り場案内
※バンコクから国鉄、バス、ロットゥーで行く場合はこちらをご参照。
電車・バスでのアクセス
バンコクから電車・バスでの行き方
カンチャナブリ日帰りツアー
カンチャナブリへは、車で片道3~4時間ほどかかるので、1泊2日の旅行がおすすめですが、日帰りツアーなら下記のツアーがおすすめです。
カンチャナブリー1日ツアー:泰緬鉄道・クウェー川鉄橋・象の水浴び
※カンチャナブリの地図
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カンチャナブリー県の地図とホテル紹介
カンチャナブリー県は、タイ西部に位置し、ミャンマーと国境を接しています。 「戦場にかける橋」の映画の舞台になった場所ですが、いまやこの映画の存在など知っている人は皆無ではないでしょうか(名前は聞いたこ ...