パトゥムターニーはタイ中部、バンコクの北隣の県で、バンコクとアユタヤの間に位置しています。
アユタヤに行く際は、高速道路でパトゥムターニーを通り過ぎてしまうので、通ってはいるけどあまり印象が無い場所かもしれません。ドンムアン空港の先にあるランシットがパトゥムターニー県で一番大きな都市になります。
バンコク近郊パトゥムターニー県の観光スポットを紹介します。
目次
ワットプートウドム Wat Phut Udom
ワットプートウドムは、天国と地獄が共存するお寺です。生前に善い行いをすれば天国へ、悪いことをすれば地獄へという戒めを形にしたお寺です。たまたまかもしれませんが、おじいちゃんおばあちゃんを手つなぎで案内する家族連れが多かったように感じます。
ワットプートウドムは、建物の上が天国、下が地獄という構造になっています。
大きな口が地獄への入口になります。
上部の歯の後ろに「ターンカオナロック」と書いてあります。
これは、「地獄への入口」という意味です。
タイ語では「ナロック」、日本語では「奈落」ということで、どちらも共通の語源(インド語)から派生したという説が有力のようです。
入口を入ると、正面に受付があります。
もちろん無料なのですが、ここで5バーツコインと両替してもらう事ができます。
なぜ、両替?と思うかもしれませんが、20バーツくらい両替しておくといいと思います。
さて、右側に進んでいきましょう。
it is a sin to argue. = 議論するのは罪である
という、意味深な言葉が。。。
中は無数のガイコツや気味の悪い壁画が描かれています。
ライトアップも、黄緑やピンクなど部屋ごとにアレンジされています。
そして、入口で両替した5バーツですが(持ち合わせていれば両替しなくても大丈夫です)、このコイン箱に入れると。。。
なんと、アトラクションが始まります。
数か所に設置されているので、遊園地気分を満喫できます!!
だいたい10分くらいで、一周する事ができます。
さて、外へ出て階段を登ると天国ゾーンになります。
上の建物に入ると、本堂になります。
本堂でお参りをして、そのまま外へ。。。
と思ったら、入口の右側に申し訳ないように天国の入口があるではないですか!!
どうなっているか覗いてみると。。。
すごい急角度の階段が。。。
管理人さんがいたので聞いてみると、こんな階段が6階まで続いているけど、特になんもないよとそっけない回答。。。
とりあえず、何があるか気になったので登ってみることに。
6階までは、10段ちょっとの同じ急角度の階段が続いており、ぐるぐる目が回りそうになりながら、かつ、下ってくる人との呼吸を合わせながら(上りと下りは同じ道)6階まで上がってみると。。。
仏像の部屋とその裏にエメラルド像の部屋があります。
エメラルド像の部屋からは、さらに上に登る階段が。。。
6階までじゃなかったのね。
上記の仏像が最上階の写真になります。(厳密に言うと仏像は8階で、その後ろの階段を登った9階が最上階)
最上階の建物の小さな隙間から、景色を眺めることができます。
何もないと言えば何もないし、地獄の造りがかなり手をかけているのに対して、天国の造りはもうちょっと頑張ってもいいんじゃないの?と思うお寺でした。
ワットプートウドムの川沿いには、推定100匹の亀がいます。近くの売店でキュウリ(20バーツ)を購入して、亀にエサをあげることができます。
ワットパークロン11 Wat Pa Khlong 11
ワットパークロン11は、池の中央に浮かぶ珍しいお寺です。田んぼに囲まれた辺鄙な場所に位置していますが、多くのタイ人が参拝に訪れています(外国人はほぼいません)。
- ランシットからナコンナヨックに通じるランシット―ナコンナヨック通り沿いに流れるランシット運河
- パトゥムターニーとアユタヤの県境になっている県道3045号沿いを流れるラピパット運河及び、パトゥムターニーとサラブリーの県境になっているナイ川
この1(ランシット運河)と2(ラピパット運河及びナイ川)を結ぶように縦に一直線に15本の川(用水路)が流れています。
※厳密には、両運河を結んでいる用水路は13本
そしてこの用水路は、ランシットの中心部から1、2、・・・と数えられています。
従いまして、ワットパークローンは、11番目の用水路と隣接しているお寺になります。
大きい敷地なので、駐車場からお寺までの送迎カートが運行しています。
駐車場から、お寺までは約1kmなのでカートを利用しましょう。
お寺の正面からより、少し斜めからの方が全体がわかりやすいと思います。
お寺は池に囲まれており、橋が東西方向に伸びていて、さらにドラゴンが周りに巻き付いています。
本堂は比較的小さな木造で、中に仏像が祀られています。
壁画等は特にありませんが、綺麗な木造建築になっています。
せっかくなので、西側の橋から出ていくと途中にどこかで見たことあるお猿さんが。。。
しかも、サングラス付きでちょっとおしゃれです。
ちなみに、タイにこのような文化はありません。日本にあるもののコピーです。
(よく政治家がこのように揶揄されますが。。。)
ワットパークロン11は、おすすめ度は低いですね。もし、近くに行く事があれば(多分ないと思いますけど)立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
タイ国立科学博物館 NSM
タイ国立科学博物館は、管理人がパトゥムターニー県で一番おすすめの場所です。
特に、お子さんがいる家族やテーマパークがお好きな方にはもってこいの場所になります。
Science Museum、Natural History Museum、Information Technology Museum、Rama 9 Museumの4つのエリア(建物)からなっています。
タイ国立科学博物館のチケット売り場は、特徴的な2つのキューブ型の建物から駐車場を挟んで反対側の上記普通の建物内にあります。
管理人は、3エリアセットのチケットを購入しましたが、行った時間が悪く「Science Museum」しか入ることができませんでした。(Natural History Museumは、恐竜の入口だけ行きましたが。。。)
この「Science Museum」だけで約2時間くらい楽しんでしまいました。
1階~6階まであり、1階はレセプションですが、2階以降は全ての階で実際に手足を動かして実験できるアトラクションがあります。化学を学ぶのには、本を読むことも大事ですが、実際に体験するとかなり印象に残るのではないでしょうか。いい年した大人が、子供を追い出して遊んでしまいました。。。
また、余談ですが、プリウスが置いてありました。トヨタも協賛しているのでしょうか?
ワットプラタンマカーイ Wat Phra Dhammakaya
ワットプラタンマカーイは、タイで隠れ1番有名なお寺と言っても過言ではありません。
非常に多くの方が参拝に訪れていますが、それと反して、アンチも非常に多いお寺です。
このサイトのポリシーに反するので、詳しくはこちらのサイトをご確認ください(当サイトとは全く関係ありません)。
ちなみにUFO型の建物は2種類あり、白のUFOは建物に入る前の入口(幹線道路から入ってすぐの所)にありますが、金色のUFOは、建物に入って人をかき分けながら進み、一番奥まで行かないと撮影できません。
トゥンナーモーン Thung Na Mon
タイと言えばお米(タイ米)が有名です。タイ米といえば、そのほとんどが東北部(イサーン地方)で作られていると思っている方も多いのではないでしょうか?
作付面積でいえばイサーン地方が圧倒的に多いので間違いではないのですが、イサーン地方はメコン川からの水を利用しているのですが、灌漑が進んでおらず、
干ばつなどによる被害が顕著に現れます。
一方でパトゥムターニーを含む中部エリアは、チャオプラヤー川からの肥沃な大地を有しており、地図を見ればお分かりいただけると思うのですが、
縦横無尽に水路が張り巡らされています。
事実、決して土地が大きくない中部エリアの米の収穫量は、イサーン地方の収穫量とほぼ同じです。
そして、このパトゥムターニーは、県南部のランシットエリアを除き、ほとんどが水田エリアといっても過言ではありません。
バンコクのお隣に、大農業地帯があるってことはちょっと意外だったのではないでしょうか?
トゥンナーモーンは、お米の町パトゥムターニーを表現したような場所です。
隠れ写真スポットとしてぜひ訪れたい場所になります。
トゥンナーモーンは、アウターリングロード(カンチャナピセーク通り)から国道346号線を左折し、途中Uターンした後に左折して細い道を進んでいった場所にあります。
国道346号線にタイ語で書かれた小さな看板がありましたが、見つけられないと考えたほうがよいでしょう。
Google Mapを頼りに向かっていくのが良いと思います。
写真が、トゥンナーモーンの入口になります。
入口を入ると奥に、レストランが1~2店舗(多分同じ人が経営)あります。
一通りのタイ料理がありますので、腹ごしらえをしても良いかと思います。
私は、クワイティアオナムトックムーを注文しました(味はまあまあです)。
なにより、川の横にある開放的な座席で涼しい風がとても気持ち良かったです。
腹ごしらえをして、レストランを奥に進んでいき、橋を渡るとマンゴー通りに出ます。
マンゴー通りの手前を右折します。
すると、田んぼが広がったエリアに出ます。
こちらが写真スポットです。
田んぼエリアの真ん中に一本道が続いているので、他の観光客とバッティングすると待っていなければなりません。。。
入口には農業するときの衣装が飾ってあります。
田んぼの入口の奥に水牛と子ヤギが飼われています。
子ヤギはエサを持っていくと、すごいスピードで動きまくり、写真が追いつきません。
エサは、小屋の入口に20バーツで販売しています。
トゥンナーモーンをはじめ、このエリア一帯は水田が広がっており、白鳥を見ることができるかもしれません。
ワットチェディーホーイ Wat Chedi Hoi
ワットチェディーホーイはその名の通り貝で作られたチェディーが建っているお寺です。貝殻の化石がびっしりと敷き詰められたチェディーは圧巻です。
ワットチェディーホーイにある貝でできたチェディーは、現在の所、寺の入口(駐車場近辺)に3か所あるだけとなっています。
現在の所と書いたのは、お寺の敷地内に建設中の建物があるからで(ずっと止まったままなので再開するかは不明)、こちらがチェディーになればもう一か所増えることになります。
上記写真は、3020号線の幹線道路からお寺へ入る脇にあるチェディーです。
2か所目と3か所目は拡大写真ですが、共に並んでおり駐車場の奥にあります。
2か所目のチェディーは小粒の貝殻からできています。
3か所目のチェディーは1か所目と同じく牡蠣の貝殻からできています。
本堂は幹線道路から敷地の奥の方にあり、本堂までは長い屋台街(約300m)を通っていきます。
この屋台街には、名物?のカエルの姿焼きが販売されています。
私は、ベトナムで小さなカエルを食べたことがありますが、臭みは無く鶏肉みたいで美味しかったです。
さすがにこの大きなカエルを食べる勇気はありませんが。。。
本堂は、南側と東側から入ることができます。
こちらの写真は、東側から撮ったもので、仏像は東側を向いていることがわかります。
南側の入口付近にはお坊さんがいて、説法を受ける事ができるのですが、
南側入口付近にいるお供え物の売り子がかなりうるさかったので東側から入ることにしました。
本堂の向かいには礼拝所と建設中の建物があります。
本堂までの通路が長い割には、敷地は意外と小さいといった印象です。
もし、時間が無ければ駐車場横のチェディーホーイだけの見学でもよいかもしれません。
タラートタイ Talad Thai
タラートタイは、いわずもがな、タイで最大規模かつ24時間営業の生鮮卸売り市場です。
野菜、肉類、魚介類がエリア(建屋)ごとに分かれて販売されています。
これと言って珍しいものは販売されていませんが、スーパーで販売されているものが安く手に入ります。
キャベツ1玉10バーツ、白菜1玉15バーツなどなど。
※パトゥムターニーの地図
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パトゥムターニー県の地図
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