タイで最も大きい(長い)涅槃仏があるお寺「ワットバーンプリーヤイクラーン」を紹介します。
タイの涅槃仏と言えば、真っ先に「ワットポー」を思い浮かべると思います。
ワットポーの涅槃仏も大きいですがそれでも長さは46メートルです。
ワットバーンプリーヤイクラーンの涅槃仏は約53メートルと、ワットポーより8メートル近く長い涅槃仏が祀られています。
タイの大きい(長い)涅槃仏ランキング
タイの観光で「涅槃仏を見る」と言うと大方「ワットポー」と「アユタヤ」の涅槃仏を想像すると思います。
ですが、実はタイには外国人がまず行かないような「小さく・名も知られていないお寺」でさえも涅槃仏を祀っている場所が多くあります。
毎年のように新しく建設される新興のお寺まで比較対象にしてしまうと大きさ(長さ)ランキングは永遠に作成できません。
今回のランキングは「長い歴史があり(少なくても数百年単位)」かつ「知名度の高いお寺」のみを対象にしています。
- ワットバーンプリーヤイクラーン(Wat Bang Phli Yai Klang)
約53メートル(サムットプラカーン県・屋内) - ワットクンインターラーム(Wat Khun Inthapramun)
約50メートル(アーントーン県・屋外)
アーントーン県の観光名所 - ワットポー(Wat Pho)
約46メートル(バンコク都・屋内)
ワットポーの見どころ - ワットプラノーンチャクシー(Wat Phra Non Chaksi)
約46メートル(シンブリー県・屋内)
シンブリー県の観光名所 - ワットロカヤスタラーム(Wat Lokayasutharam)
約37メートル(プラナコンシーアユタヤー県・屋外)
アユタヤ日帰り観光モデルコース
ランキングでは「ワットポー」と「アユタヤ」の涅槃仏は、それぞれ「3位」と「5位」になります。
ちなみに、タイで最も大きい大仏はアーントーン県にある「ワットムアン」の大仏です。
第2位の「ワットクンインターラーム」の涅槃仏と同じ県なので、アーントーン県へ旅行に行く際は一緒に訪れたい場所になります。
しかも、「ワットクンインターラーム」の涅槃仏は屋外に祀られているので、一番大きく感じられます。
ワットバーンプリーヤイクラーンの場所と行き方
「ワットバーンプリーヤイクラーン」は、バンコクのお隣サムットプラカーン県バーンプリー郡にあります。
「メガバンナー(MEGA BANGNA)」の先、「スワンナプーム空港」から比較的近い場所にあります。
バンコク市内から車やタクシーで(市内の渋滞がなければ)片道40~50分で行くことができます。
また、スワンナプーム空港発着便の空路となっているので、各社航空機を見上げることができます(音は気になりません)。
タイ上級者の方は、サムローンからソンテウで行くこともできます。
- サムローンでバンプリー行きのソンテウに乗る
- BIG C(ビッグシー)バンプリーで降りる
- BIG Cの建物の裏手にまわる
- 橋を渡り、(マーケット(バンプリー百年市場)を)進むと「ワットバンプリーヤイナイ」に到着します
※マーケット(バンプリー百年市場)はショートカット可
「ワットバーンプリーヤイクラーン」と「ワットバンプリーヤイナイ」は別のお寺です。
「ワットバーンプリーヤイクラーン」へ行くには「ワットバンプリーヤイナイ」を出てさらに15分ほど歩くと到着します。
ワットバーンプリーヤイクラーンの涅槃仏
ワットバーンプリーヤイクラーンの涅槃仏の特徴は、「約53メートルのタイで一番大きい涅槃仏」と「世界で唯一の涅槃仏内参拝可」であることです。
ワットバーンプリーヤイクラーンの涅槃仏の長さは、正確には「26วา(ワー)1ศอก(ソーク)9นิ้ว(ニウ)」で計算すると約52.5メートルとなります。
また、涅槃仏内部の4階にある「涅槃仏の心臓」に金箔を貼ることが参拝の方法になります。
ワットバーンプリーヤイクラーンの涅槃仏は、敷地の本堂内に祀られています。
本堂は、黄金の立像脇の入り口から入ることができます。
こちらの立像は「月曜日の仏陀」で、涅槃仏は「火曜日の仏陀」なので、月曜日と火曜日生まれの方は特にご利益がありそうです。
本堂内に入る際は、靴を脱いで入ります。
祝日など参拝客が多い日は、係員が靴を預かってくれます。靴を預けて番号札を受け取りましょう。
数年前に訪れたときは、無かったような気がするのですが、黄金の立像の左右に巨大な「赤と緑のヤック」がいます。
本堂に入ると正面に約53メートルのタイで一番大きい涅槃仏が祀られています。
土日・祝日は参拝客が多くてシャッターチャンスがなかなかありません。
一方で、平日はガラガラなので、最高の1枚を収めたい方は平日に来訪することがおすすめです。
涅槃仏内への入口は、涅槃仏の後部にあります。
入口を入って右側の階段を上って行くと4階まで行くことができます。
それぞれの階の階段は10段程度なので、さほど苦労することなく上ることができます。
但し、階段が急なので手すりにつかまりながら上るのが良いと思います。
涅槃仏内2階は「高僧」、3階は「天国と地獄」をモチーフにした壁画が描かれています。
「天国と地獄」の壁画はどこかで見たことがあると考えていたところ、チョンブリー県にある「ワットパクナムジョーロー」の壁画に似ていることを思い出しました。
(皆さんが知っている「ワットパクナム」ではありませんのでご注意!!)
「ワットパクナムジョーロー」の壁画は立体的でとても美しいので、交通の便は非常に悪いのですが是非おすすめしたいお寺です(金色のお寺も圧巻です)。
最上階の4階が「涅槃仏の心臓」になります。(写真を掲載するか悩みましたが、一旦取りやめます。現地にて確認ください)
金箔を貼ったり、(1~10バーツの)硬貨をお賽銭して参拝しましょう。
敷地内には池に浮かぶお寺もあります。
綺麗な光景を眺めていると心が洗われます。